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2011.03.05
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カテゴリ:映画レビュー

オフの木曜日。

急に映画館で映画を見たくなり、何を見ようかなって。

候補は、「ヒア・アフター」「英国王のスピーチ」「レッド」

で、結局「英国王のスピーチ」に決定。

 

あらすじは単純明快。

 

吃音障害を持つジョージ6世が、吃音を克服し、第2次世界大戦に臨むイギリス国民を鼓舞する演説を成功させるという映画。

 

アカデミー主演男優賞を獲得したジョージ6世役のコリン・ファースはもちろん、吃音障害治療を施すライオネル・ローグ役のジェフリー・ラッシュ、他の俳優も皆お上手。

 

でも、見終わった時に感じたのは、とても残念というか、なんだか納得できないという思い。

 

吃音障害を治していく過程も、王族としての悩みや生活、とてもよく描けていると思うの。

王族の生活を垣間見るという、のぞき見的な欲求も満たされるし(笑)

 

で、映画のラストで、国王が、第二次世界大戦に臨む国民を鼓舞させる演説をついに成功させる。

ここは感動するはずのシーン。

そして、周りの人々が、皆国王を讃えるの。

Congratulation!って。

 

えっ、ちょっと待って!

このCongratulation!って、吃音障害を克服して上手に演説出来たことに対して言ってるの?

それとも、素晴らしい心打たれるスピーチだったと、内容をほめているの?

でも、演説の原稿は、国王が書いたものではないし。

 

英国国民はこれから戦争をしないといけないのよ!

命も生活も投げ出さないといけないかもしれないのよ!

庶民サイドの私としては、納得がいかない。

 

映画の途中で、「王室も王室ビジネスというビジネスになり下がっている」みたいな会話があったけど、本当にそんな感じ。

 

元々、国王自体、世襲で、その人自体が英雄なわけではないし、その人の器量も問われない。

でも、何となく庶民の自分たちとは違っていて、高貴(と言われている)であり、畏敬の念をいだかせる対象としての国王。

 

映画を見終わって、「ああ、日本人も同じような状況の中で、戦争に突入していったのかなぁ・・・」なんて、考えさせられました。

 

そして、単なる吃音障害克服に終始したストーリー展開が、なんだか残念に思えてしまって。

 

 

ただ、この映画でちょっと楽しかったのは、映画「ハリーポッター」シリーズに出ている俳優さんを3人も見つけたことかな~(^^;)

 






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Last updated  2011.03.05 15:44:55
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