らばそる！

一番の親友の結婚式に行ってきた。
ヤツとは幼稚園の年少組の頃に一度きり同じクラスになって以来、
一緒のクラスになることはなかったが、
気がつけばもう２０年以上も続いている関係だ。
実のところ、親族の次に一番付き合いが長いと思う。
ただ、今日のアイツはいつもよりやたらとかっこよく見えた。
知らないうちにえらく男前になったものだ。
式が終わり、頼まれていた披露宴の受付を
ぎこちなくも無事終わらせ、やがて宴が始まる。

しばらくして、自分のスピーチの番が回ってくる。
スピーチを頼まれた時、人前が苦手で緊張しぃの自分は
とにかく断りまくってブーブー言いまくった。
でも、これは自分の癖のようなもので、
それは失敗した時の自分への言い訳に過ぎず、
引き受ける気がない訳では全然ないのである。
基本的に自分は何事もどうにかなるようになると思っているので
引き受けたらそれはそれでどうにかなるとは思っているから。
そのあたりはすっかり見透かされてるようで、
そして、アイツもいい意味で能天気で
なるようになるという考え方は似ているところがある。
私はスピーチ用のメモを用意しなかった。
正確に言えば、一度用意して読んでみたのだが、
どうしても空々しく聴こえてしまい、何か違うなと感じたからだ。
もちろん予め考えていた言葉もそれは紛れもなく自分の言葉だと思うから、
ある程度、大筋だけ頭に叩き込んで、後はその時感じたことを、
ぎこちなくてもいい、いっぱいいっぱいでもいいから
自分の心からの言葉で伝えようと思ったし、それができたと思う。
とかっこよさげなことを言いつつ、ややアルコールは入っていたが。(笑)
残念ながら新郎を泣かすというお題目は果たせなかったみたいだが、
自分としては満足できるスピーチができたと思う。

途中、新婦のドレスの色当てクイズで５人に景品が当たるという企画があった。
最後の最後で当たってしまう自分がとても自分らしいと思った。(笑)

その後も、涙ながらに語る新婦の幼馴染のスピーチや
新婦からご両親に当てた手紙でかなりウルウルきてしまっていた。
そして、最後のアイツの挨拶。
アイツもスピーチの内容を考え、メモを用意していたが、
それを使わないで今の気持ちを伝えたいと言い出した。
それを聞いたとき、今までオレとアイツが長い間、
特別な出来事がないにもかかわらず、親友同志であることを
不思議なくらいに思っていたが、その理由に今になって気づいた気がする。
結局、大泣きしてしまい、「ありがとうございました！」ということしかできなかった。
だけど、その一言はアイツの心からの言葉だった。
そんなアイツを見て、オレも自然と涙を流していた。

そして、新郎新婦とそのご両親に見送られながら会場を後にする。
引出物をもらう時、アイツの肩を何度か叩いた。
オレの顔を見て、またアイツが号泣したので、オレもまた涙がこみ上げてきた。
嗚咽の中、言葉を精一杯に振り絞って新婦に
「こいつ･･･ええやつやから･･･よろしくたのむわ･･･」
そして、またアイツの肩を叩いて「がんばれよ！」と言った。
この言葉はきっとスピーチの時よりも心の底からの激励の言葉だと今となって思う。
でも、最後に引出物を渡したのを忘れて、オレにもう一個渡すという
オチをつける天然なところはアイツらしいなと思った。
会場を出た後にまだ嗚咽まじりの声で
「くそっ、泣くなよな･･･」と吐き捨てた。
恥ずかしさを隠すための自分の精一杯の強がりだった。
その後、広い結婚式場の人気のない化粧室で一人泣きじゃくった。
「おめでとう･･･本当に良かった･･･」と何度も何度も心の中で叫びながら。

その後、２次会までの間にケロロ軍曹と聖闘士星矢劇場版のＤＶＤを買いに行った。
そこでのくじ引きでＤＶＤ１枚タダ券を当ててしまうところがとても自分らしいと思った。(笑)

そして、アイツの大学生時代の友人ばかりの集まりに参加させてもらった。
調子乗ってというか景気付けにシャンパン・ビール・日本酒・シェリー酒・焼酎と
チャンポンしたのがいけなかったらしい。
ひどい頭痛に襲われて頭からＴＫＯ状態でした。でも、楽しかった。
オレはこんなにたくさんの人に祝ってもらえるアイツを幼馴染であることを誇りに思う。
本当におめでとう！末永くお幸せに！

さて、最後の力を振り絞って書きましたが、もう限界なので
書きなぐる･･･もとい、打ちなぐるだけ打ちなぐって
本日はもうバタンキューさせて頂きます。

本日のハナウタ♪すべての悲しみにさよならするために／ＫＡＮ