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昨日の夜、彼は会合。
電話はうんと遅くなる と聞いていた。 『うんと遅くなる』 …どのくらい遅くなるんだろう…? ひとり、部屋で待つ。いつ掛かってくるのか、わからない電話を。 食事をするために階下に降りると 携帯の電波の入りが悪くなる。 お風呂に入ると、その間は携帯に出られない。 その都度、彼にメールで状況を知らせてから 移動したり、用を済ませたり。 それでも、昨日は連絡がなかった。 ないと、どうしてもいろいろ考える。 会合の場所は、電波が入りづらいところなのかな? だから私のメールは見てもらえていないのかな? それとも、酔っぱらってメールを送る余裕がないのかな? メールを送る時間のないまま、家に帰ってしまったのかな? それだけならいいけど、少しすると 今度は、何かあったのか? と心配になってくる。 日付が変わって、しばらくしてから 彼に最後のメールを打つ。 「だんだん眠くなってきちゃった。 もしかしたら、今日はもうお家なのかなぁ? 今夜の電話はナシなのかなぁ?」 不安な気持ちは言えないまま…。 携帯を握り締めたまま ベッドに倒れこむようにして 眠ってしまった。 _____________________________ 何時頃だったろう? 携帯が手の中で震える感覚で、目が覚めた。 時間を確かめたら、もう明け方に近い。 彼のメールには『おやすみ』のひとこと。 それだけで、安心した。 もう一度、彼にメールを送る。 私からも「おやすみ」と。 やっと安心したよ。 ゆっくり休んでね。おやすみなさい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年02月19日 17時20分39秒
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