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子供が産まれてから、とある育児サイトのフォーラムを時々
覗くようになった。 彼女達の悩みのなんと多岐に渡っている事だろう。 書き込みを読んでいて思うのは、育児とは終りなき旅であるという事だ。 人間の一生が死ぬまで修行であると考えれば、人間に完全なる成熟というものなど あり得ないのだという言える。その未熟な人間がひとりの人間を 育ててゆこうというのだから、悩みが生まれぬはずがない。 そして、その悩みは尽きないという事になる。 突出して多いのは子供の睡眠に関する事である。 これは私が子供を持つまでは知りようもなかった事だが、 これは本当に一筋縄ではゆかない問題なのだ。 中でも思うように寝てくれずに悩んでいる母親達、夜泣きで 悩んでいる母親が多い。ことに夜泣きは深刻な問題である。 夜泣きはいまだ原因が完全には解明されてはおらず、泣いている 本人は勿論、泣かれる母親にとっても辛いものだ。 驚かされたのは、夫に心無い言葉を言われ追い詰められている 妻達が多いという事である。彼らは賢明に対処している妻達に 「静かにさせろ」「うるさいな」と言い、まるで子供が 泣いている事が妻の責任でもあるかのように、妻を責めると言うのだ。 気持ちは分かる。 大人とてひとりの人間、安眠を妨害されれば しんどいし、苛立ちもする。多彩なストレスを抱えながら 家族の為働く現代の夫達は、さぞ辛かろう。 しかし、それはやはり面と向かって言ってはならない台詞だと思うのだ。 自分がもしそのような事を言われたらどれ程ショックを受ける事だろう。 私の娘は早起きの傾向があり声を出したりはするものの、夜泣きと いうものは今の所ないのだが、なんとなく彼女達の気持ちは 分かる気がする。 娘が真っ暗闇の中で声を出す時、大泣きではないものの ぐずり出しそうになる時私が真っ先に何を思うかといえば、 それは隣で寝ている夫の仕事の事である。(第二に、近所の事) 夫が睡眠不足になったらいけない。夫の仕事にさしつかえてはいけない。 暗闇の中で、私がそう思わぬ日は1日たりともない。 だから彼女達の気持ちがなんとなくだが分かる気がするのだ。 私があの程度でも結構考えてしまう位なのだから、 彼女達の苦労は、いかばかりかと思う。 子供の夜泣きで悩み、自らも睡眠がとれないが為に体調不良で 悩んでいる所にもってきて夫にそのような冷たい言葉を 投げられたのでは、さぞやりきれないだろう。 人間は本来光で目が覚め、暗黒で眠くなるように出来ているという 一見当たり前の事実だが、これは実に重要な事だそうだ。 朝は早くに起こし充分光を浴びさせる、夜は暗くし、 早くに寝かしつける、事をしないと、例え乳児でも 睡眠障害を起こすらしい。 夜泣きをする或いは遊んでしまう事で夜満足に眠らないと、 その為に昼間の時間にも影響が出、機嫌が悪い事に繋がる。 ますます母親は悩む事になる。悪循環である。 規則正しい生活をさせない事はまた、脳の発達に大いに影響するらしい。 学習能力と生活リズムとは深い関係があるそうなのだ。 大人の生活習慣の変化に伴い、すっかり遅寝遅起きの乳幼児が増え、 現在、9時前にきちんと寝ている乳幼児のパーセンテージは昔と比較して かなり低くなってしまったという。 様々な事情があるかと思うが、大人と頭も体も出来が異なるのに、 大人に付き合わされている子供は、やはり可哀想だと思うのだ。 共働きの家庭などでは早寝早起きをさせるにも限界があるかとは思うが、 それならば出来る範囲で構わないから、子供が少しでも 生活しやすい環境を作ってあげて欲しいな、と思う。 はなはだ大きなお世話であるが。 私の事を話すと、私は以前は朝まで豆電球を点灯して娘を 寝かせていたのだが、それを止めてからの方が娘の寝つきが良くなった。 以前は12時1時に就寝し8時に起きていたのだが、寝ぐずりが結構 あり、揺らしたり頭を撫でたり歌を歌ったり、もっと手間取っていた 記憶がある。過ぎてしまえば、苦労も薄れてしまうので うっすらとしか記憶していないのだが。 娘は夜も昼も良く寝、睡眠に関しては手がかからない方で あるのだが、このところ急に早朝になると暗闇で遊ぶようになったのが 気がかりで、遮光でない為に雨戸を締め切ってもカーテンから うっすらと差し込む光が影響している可能性があるのではいかと、 少しでも光を遮ろうと、さしあたってダンボールを貼り付けたり 黒い布で目隠しをしてみたりしている。すると、 偶然かもしれないが、今朝は7時に起きた。この調子で うまくゆくと良いのだが。 ちなみに育児で常時睡眠不足である事には代わりは ないのだが、夜真っ暗闇で寝るようになり、筋金入りの 睡眠障害の私の寝つきもまた、随分と良くなった。 永遠の私の夢。 それは。たった一日でも良いので 連続して9時間か10時間、ぐっすり眠る事である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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