通勤のおとも2015・その30
さて、このまえ試験が終わったんで電車の行きかえりは本を読めます。今回は、また大きな本で一度読んで文庫を中古で買いなおしたもの。砂漠 伊坂幸太郎あらすじ大学で出会った5人の男女(北村、鳥井、西嶋、南、東堂)がボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決などを通じて互いの絆を深め、それぞれを成長させてゆく。 自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代が爽快に描かれている。読みやすいです。そして設定が学生だから、ああ、学生時代ってやっぱり面白かったな、、、といろいろ思い出したりもします。季節を追って話が進んでいくんだけど、最後の最後に、それは1年の四季ではなく1年づつの季節(わかる?)で、最後まで読むと、最後の冬は4年生になった冬、というのがようやくわかります。バカなことをして、後悔して、それでも前に進もうと何かに挑戦して友達に恵まれたんだな、と気づいて、、、大きな事件もあるし、首突っ込まなきゃ巻き込まれなかったのに、と思うことも起こるけどそれでも、こういう学生生活は、社会という砂漠に放り出される前の、オアシスだったな・・・と改めて思ってしまう。紅実は大学進学ではなく技術系の専門学校に行きたい、とずっと言っていて、でも社会に出ると学歴ってシビアだし、自分の経験上、もっと視野を広げて無駄だと思える時間も過ごすのがいいのではないか、とずっと思っているからちょっと進路に関してはまだ意識が一致してないんだけどこういうの読むと、ますますそう思うんだよなあ・・・とか、いろいろ考えながら読んじゃった。大学って、それまでは変わったやつ、と思って遠ざけていた人ともなぜか友達になれちゃったりする、不思議な空間。私も在学時代に西嶋みたいなのがいたら、友達になっただろうか?東堂みたいに、一見変わり者の西嶋のいいところをいち早く見つける、そんなことができただろうか。どちらにしても、ひととのかかわりは、大事なんだよな・・・最近つくづく実感するし、読んでいて確信しました。合計5,000円以上のお買上げで送料無料!【中古】砂漠 (Jノベル・コレクション) /伊坂幸太郎【メール便送料無料、通常24時間以内発送、午後1時までは当日発送】【中古】 砂漠 / 伊坂 幸太郎 / 新潮社 [文庫]【メール便送料無料】【あす楽対応】