もう聴くことのできない、彼の歌。
優しくておもろくて、歌が上手くて。心配性で寂しがりだけど、人を楽しませるセンスがあったんだ。そして、誰かのキンキンに強張った心をほぐすことも。私はそんな彼が何となく言ったんであろう一言に元気をもらっていた。彼がくれた優しさを胸に帰った日。そん時の空の色やコーヒーの味を今も覚えてる。きっと、この先も忘れないだろう。もうすぐ彼が旅立って1年になる。私はまだ彼に恋している。忘れようにも忘れられなくて友人に男友達を紹介してもらっても、やっぱりダメだった。叶わぬ恋。こんな言葉の響きに酔いたいがために続いてるわけじゃない。本当に、本当に、本当に本当に。彼が此処に居た時と何も変わらない。変わったのは、もう彼とふざけ合えないという自分にはどうする事もできない現実。彼は、歌が上手かった。私は1番上手いと思ってるし、彼の歌声が好きだ。彼の「歌」のクセも覚えてる。そのクセが好きなんだと思う。もうリクエストしても聴くことのできない、彼の歌。