「今朝の春」「のぼうの城・上」
今朝の春(みをつくし料理帖・4)@高田郁あらんっ4巻出てたの知らなかったよん。花嫁御寮: 愛しき人への想いを募らせながらも、身分の違いに諦める覚悟をする澪。 一途さと真摯な気持ちが健気で愛らしい。友待つ雪: 変わり者の戯曲作家・清右衛門。 澪の友人を思う気持ちに打たれたのか、意外と粋な事をしてくれるのね。寒 紅 : 皆が相手を愛するからこその行動だったけれども、結果はそれぞれ。 ビター&スウィート。後味少々苦し。今朝の春: 結果を出す事。勝負に勝つ事。 勝負に勝つ事を目標とした時、本来目指すべき高みへ登れるのか否か。 料理人としての澪の葛藤する姿に、自らを省みたくなる。 また一歩近づいた小松原さまとの距離にほっこり全編通して根柢に流れる人間らしい優しさが好き。のぼうの城(上)@和田竜文芸書で販売していた時から気になっていた一作。映画化もされるのね。上巻ではまだまだうだつの上がらない、(でく)のぼう様こと成田長親の虚け者っぷりが描かれるだけ。織田信長の有名な逸話みたいに虚け者を演じてる風なのかしらん?と思いながら読み進めても一向にうだつは上がらず。もしや、本物の虚けキャラ?! ・・・で下巻へ続く(笑)時々挟まれる現代視点の考察やらプチエピソード。安土桃山時代にどっぷりはまらせてくれない感じが、少々読みにくい