カテゴリ:England ★ イギリス
でも、2004年4月23日からは私にとって特別な日になった。 前に書いた4月の夜の続きです。 夜遅くに独りでリバプールの駅に到着した私は、 相変わらず、嬉しさと不安でいっぱいだった。 リバプールで合流する友達の待ってるホテルに行くのに、夜、独りで歩くのは不安だったので タクシーに乗りホテルの名前を運転手に告げた。 運転手さんは笑いながら、 「このホテルは、駅を横切ったところにあるのでタクシーに乗る必要はないよ。」と言って、 私は乗車拒否された。 駅を横切って反対側に出たら、目の前にEmpireがあった。 うわぁ。ここだ。 Twopenceのポスターがたくさん貼ってある。 どうも、まだ中ではミュージカルが上演されているようだった。 もしかしてて、この建物の中にRobがいるのかも・・・と思うと すごくドキドキした。 でも、とりあえずは友達の待ってるホテルに行って、友達にすごく会いたかった。 タクシーの運転手の言うとおり、ホテルは駅から歩いて数分のところにあった。 チェックインをするとフロントの人が友達からのメモを渡してくれた。 メモに書いてある部屋をノックするとMちゃんとIちゃんが迎えてくれた。 積もる話しもたくさんあるけど、ちょうどミュージカルが終わる時間だねぇ。と言いながら Empireまで3人で行くことにした、 私はこの日にRobに会えるとはさらっさらっ思っていなかったので、まったくの無頓着な状態。 服は飛行機で移動するための超超カジュアルなもので、 顔も午後にヒースロー空港に到着した時にトイレでざぶざぶ洗って、ノーメイクのまま。 でも、急いで、口紅だけつけた。 今でも覚えてる。蓋のところに私の名前が彫ってあるエスティローダーのいちじくの香りのするお気に入りのオレンジ系の口紅。 StageDoorと書かれたところに3人で行き、楽屋口に出入りする人を眺めながら 「Alan(Robの弟)が出てきたりしてぇ~」と冗談っぽく言ってたら、 本当にAlanが出てきた。 ひゃあああぁ あれってAlanぢゃないの! 私たち3人に気がついたAlanは、まっすぐにこちらに歩いてきて 「Robに会いにきたんだね?」と そして、 「こっちにおいで。」と私たちを楽屋口から建物の中にいれてくれた。 「ちょっと待ってね。」と呼び出し放送までかけてくれた。 え?え? もしかして、今日、今これから Robに会えるの? さっき口紅をつけるくらいの準備しかしてなかった私は心の準備がまったくできてなかった。 ドキドキしながら待ってる私たちにAlanはミュージカルのCDとパンフとキーホルダーやペンが入った袋をプレゼントしてくれた。 もう、それだけで充分に嬉しいのに・・・これ以上のことを望んだらいけないような気がしたけど Robに会いたい・・・Robに会えるかも・・・会いたい・・・会えるかも もう頭の中はそのことでいっぱいで、 着てる服がヨーカドーで買った1000円のカットソーであるとか、2日徹夜状態ですごくひどい顔をしてるとか考える余裕はまったくなかった。 ドキドキして体が震えだし、立ってるのもすごくつらくなった。 そして、私の眼の前にRobが現れた。 思ってた通りの小柄な人だったけど、彼の周りだけ明らかに空気がちがってた。 ゴールドのオーラを感じた。 彼だけ光ってる。輝いてる。 私はまっすぐに彼の顔を見れなかった。見たいのに凝視できなかった。 全身が私のすべてが固まってしまった。凍りついたみたいにかちこちに固まって、考えも顔の表情も時間もすべて固まった。 彼がハグしてくれて、うれしくて震えがとまらなかった。すごい泣きたくなったけど 友達の「泣いちゃだめだよ。」の言葉を聞いて泣くのをすごい我慢した。 あとは、よく覚えていないのだ。自分に起きた事なのに映画を見ているみたいにひとコマの場面でしか覚えていない。 その後にEmpireの隣のPubでRobがポケットから10ポンド札を取り出して、飲み物を買ってくれた。 飲み物を待ってる間、Robと目があった。 私が中学生の頃からずっと眺めつづけていた写真と同じ笑顔でRobが私に向かって にこりとしてくれた。 その瞬間に私の中の血液がすごい勢いで動きだした。 わずかの時間の間に私は、瞬間冷凍して瞬間沸騰した。 もう私の髪の毛の1本、1本が細胞のひとつひとつが喜んで震えはじめた 今でも思い出すとたくさん涙がでるくらい嬉しかった。 私はビールを飲んだ。Robはコーラだった。 今まで飲んだビールで一番美味しかったと思う。 でも、いくら飲んでも酔わなかった。 27年間思いつづけてたRobは本当に素敵で立派で、 よく芸能人って実際に見るとがっかりした。という話しを聞くけど、 Robは私が思ってた以上に素敵だった。 私は自分からRobに何も話しかけれなかった。 話したいこと聞きたいことはたくさんあるのに、 私だけでなく他のファンの子の気持ちも伝えたかったのに何も言えなかった。 手をちょっと伸ばせば届く距離にRobがいる。 Robに会えたら、RobのGreenの眼はどんな風にGreenなのか見てみたい。ってずっと思ってたのに。 眼はもちろん、顔もちゃんと見れなかった。 Robの耳ばかり見てた。それがせいいっぱいだった。 明日のお昼を一緒に食べようとRobが言ってくれて、 別れる時に 「Good Bye」ではなく 「See you tomorrow.」(明日またね)と言ってお別れした。 そして、Robがこちらに向かってウィンクをしてくれた。 私はアンパンマンのメロンパンナのメロメロパンチをされたみたいに めろめろ~になった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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