美味しい♪　嬉しい♪　楽しい♪

実家に着いたら義母は見た目はいつもと変わらないように見えた。
私の顔を見ても嬉しそうな顔はしない。
逆に困った顔をしている。私や兄たちが来ることでいっぱいいっぱいなのだ。
これはわかっていたことだから別に気にならない。

でも、今までの母の様子とは明らかに違う。

私が来た事を喜んではいないけれど、しきりに
私が帰ることと帰る時間を気にしている。
来たってどうせすぐ帰るんやから、帰った後が大変やのに。。。としきりに繰り返している。

今後のことを話しあう必要があると思ったので
病院に母の血圧の薬を取りに外に出た時に兄たちに連絡をとった。
上の兄も都合をつけて今晩来ることになった。
今日は東京まで帰れない・・・パパにと
火曜日のケーキ教室のキャンセルの電話をいれる。

義母の希望は
義父と一緒に暮らしたこの家で独りで静かに暮らしたい。と前から言っていた。
でも、この状態では一人で暮らすのは無理だろう。
今までも色々あったし、私も嫌な思いも辛い思いもしてきた。
兄たちに言いたいこともあるけど、
今大事なのは、義母の希望とおりになるように
みんなで協力しなければならない。
私はストレートな性格なので
コイツ嫌いだぁ。とか　はぁ。何言うてんねん。あんたおかしな事言うてるなぁ。とか　ほんのちょっぴりでも思ってると態度や言葉にでてしまう。
だから、心の中も頭の中も
お兄さんたち仕事を切り上げてお義母さんのために来てくれてありがとう。
と思ってる自分になりきった。
立場上私は三男の嫁。上の兄との年齢差は13歳。下の兄との年齢差は11歳
みんなが集まっても一番末席だし、お風呂だって一番最後。

あたしが仕切るのはおかしいんだけど、義母のためにはそんなこと言ってられない。

誰か一人が抱える問題ではなくて、みんなで１/３づつ分担をしましょう。と提案した。
兄はうちのパパが来ないことを不満に思ってるようなそぶりを見せたので
ヲイヲイ　義姉だって来てないよぉと思ったけど、それは私の中の奥ぅの棚に押し込んで

みんなそれぞれ事情ありますよね。
強制することではないと思うから、長く続けるためには、なるべく無理をせずにみんなが自分のできる範囲で協力しあうのがいいと思うんです。

私は車をだして病院にいくことはできないけど
料理や家事のお手伝いはできます。
女の人じゃないとできない手伝いもあると思うんですけど・・・
とやんわり言いながら、
お義姉さんたちはどうでしょうか？

お義母と一緒に住むというのは考えたことありますか？
両方の兄がうーーんと言いながら首を横に振った。
お義姉さんたちは一緒に住む気もないし、ここに通うのも無理・・・
ま、それぞれ事情があることだからしょうがない。

兄たちからは何も具体的にこうしようという提示はない。
私は平日は無理ですが週末だったら来れます。まず私ができることを言った。
上の兄も下の兄も平日の会社帰りによって、泊まることはできる。と
そこでカレンダーを持ってきて
名前を書いた。まず
私の名前を週末に書いて、
月曜日の今日は下の兄が泊まってくれるというので名前を書く。
翌日は上の兄が会社を休んで病院に連れて行ってくれるというので名前を書く。
今週はとりえあえず毎日、誰かが来るようにした。
母はそのやりとりを見ながらも
そんなん続かへんわ・・・と否定的。

病気だからしょうがない。

それでは
私はこれで失礼します。と席を立ったけど
誰も見送ってくれるそぶりすらない。
義母の
「○○さん（私）が出た後、玄関の鍵閉めなあかんわ。」の言葉で下の兄が玄関までついてきて
私が外にでた瞬間に速攻で鍵をしめる音がした。
やっぱりこの人たちは他人なんだな。と鍵を閉めるがちゃがちゃという音を聞きながら思った。

でも、義母が望んでるのは兄弟が仲良くて、3人が何かの時に協力しあえる関係であることだと思う。

兄たちは、自分で全部抱えなければならないようだけど
うちはパパと2人で分担することができるし、自分たちのできることはちゃんとやっていこうとおもう。