カテゴリ:屋久島
屋久島から帰宅して2週間が経とうとしているのに・・・ いまだに屋久島の夢を見てしまう程の酷い「ヤク中」になってしまっております。 2年前の時もそうでしたが(笑) 今回は全て自分自身で計画し 自分で運転して島を1周し好きな場所に行ったり偶然出逢った方々とお話ししたりと 前回の大手旅行会社のツアーサブと全く違うスタイルでの屋久島。 1番の目的は来年お客様にご案内する現地ガイドさんのツアーに参加することでしたが 他にも自分自身が2年前に屋久島に行った時に気になってしょうがない山を登る目的もありました。 初日はヤクスギランドから太忠岳に登った。 山頂からの眺めは北八の高見石から望む白駒の池にも似ていた。 白駒の池までの苔蒸す登山道がプチ屋久島に似ていると思うのも無理はない。 その様子も追々書いていきたいと思う。 今日は屋久島2日目に登った「陰陽日本1の山」モッチョム岳について記していくことにしよう。 何故かというと今日はNYGでは丹沢★三峰トレッキングですが 今回は2人のガイドさんにお任せして私は休日を頂いているので 久し振りに時間があるのです。 下見→計画→募集→催行する作業を一人だけでこの1年以上行ってきましたが 来年からは信州の人気現地ガイドの村上周平さんにもお手伝いして頂くことにもなり ガイドは4人体制で行っていくので私にも少しは時間が出来る様になるでしょう。 そしたら今回みたいにもっと様々な山をお客様目線で下見をして新たなツアーを作っていければ幸いなのです。
話しは反れましたが・・・ 屋久島2日目の11/14(木) 1週間前の天気予報では雨でしたが 屋久島のお天気は現地のきこりさんでも分からないと言われているので 1週間の滞在でどんだけ屋久島のらっきょう雨の洗礼を受けるのかは神のみぞ知るです。 3時起床し登山口には予定通り6時前に到着。 下調べした中で ◆ この山の標高はそれほど高くはないが、急傾斜で腕を使う部分もある厳しい登山道である為、「この山を登ることが出来れば屋久島の山は大概登ることが出来る」と言われることもある。 ◆ 登山初心者や体力に不安のある人は休憩を含め9~10時間掛かると考えた方が良いでしょう ・・・結構しんどい山です 等の記載や前日登った太忠岳で出会った現地ガイドさんに モッチョムに女性ひとりで登るのは危険だ。 と言われ「槍ヶ岳レベルですか?」と質問するともっと大変だとの答えが・・・ 「では大キレットやジャンダルムレベルですか?」 とお伺いすると「そんな山聞いたこともない」との答えが・・・。 あとで知ったことですが屋久島のガイドさんは屋久島に2年在住し救命救急の資格を取ればなれるとのことで実際プライベートガイドをお願いしたマスコミでもちょくちょく活躍されてるガイドさんも屋久島以外の山には登ったことがないとのことでした。 ちなみに信州登山案内人はこちらの日記を見て頂けるとお分かりの様にかなり難しい条件と実地とペーパーの試験は難易度が高いよん。
ヘッデンをつけて点けて登る予定でしたが昼間は観光客で賑わう千尋の滝の駐車場には誰も居らず滝の大きな轟音が響き渡るだけだ。 もうただただ恐怖だけが襲ってくる。 八ヶ岳やアルプスなら凍った登山道でもひとりで歩けるのですが やはり初見の山は怖いですね~。 結局車の中で夜が空けるのを待つことにした。 弱虫でしょ?(笑) 千尋の滝に無事下山出来る様にお祈りをし登山口でも手を合わせて 「鎌倉から参りました石田美都と申しますが何卒宜しくお願いします。」 深ぶかとお辞儀をして登り始めた。 歩き始めて10分程するととても強い光が森の中を照らし始めた。 私が登ろうとする登山道を赤・ピンク・オレンジの光がスポットライトが注す様に案内してくれる。 「ああ、この山は私を受け入れてくれたんだな。」 そう思うと今まであった恐怖心は吹っ飛び 屋久島の森の中の鳥やヤクザルの気配や水辺全てが歓迎してくれているそんな気分になるのだから不思議です。 一気に高度を稼ぎ登って行くと青空が近くなっていく先に大きな屋久杉:万代杉が見えた。
想像以上の大きさの屋久杉に圧倒された。 縄文杉に出逢った時以上の感動です。 2年前に訪れた千尋の滝でこの山が気になってどうしても登ってみたく ようやく登れたこの山に佇む屋久杉が私を呼んだんでしょ。 そう思わずには居られない素晴らしさでした。 そこからモッチョム山頂までの道程も登山初心者には難しいルートだと思うが 山頂からの景色がその不安を一気にかき消してくれます。 結局山頂まで誰ひとりにも出会わずの登山は多くの事を考えながら登れ 自然と一体になれたのでそれはそれで貴重な体験をできたと思うが やはり私はいつも皆でその素晴らしさを共有しながら登っているので 素晴らしい山頂からの景色を独り占めしていることに寂しさを感じていたその時・・・ なんと本日初めて出会った登山者が登ってきたのであります。 嬉しかった~~!!! 話しをするとなんと羅臼で個人ガイドをされてるとのこと。 そして苗字が同じ石田でした。 彼が登ってくるまで一人で居た時間を含めると1時間程山頂でまったりしました。
折角なので下山はご一緒にさせて頂くことに。 羅臼のお話しや色々なお話を聞かせて頂き楽しい時間の中あっという間に下山です。 途中で出会った元気な登山者さんとも少しお話しをし(ココ重要ポイントです) やはり私は人が大好きなんだな~~と感じさせて貰った登山でありました。 コースタイムは普通に歩いて往復4時間掛かりませんし切り立った箇所は数箇所で 槍ヶ岳より厳しいというガイドさんのお話は余りアテにはなりませんでした。 しかしロープを使う箇所もありましたし道迷いしやすい場所も何箇所もありますので 初心者の単独入山はやはり危険だと思います。
下山すると美味しいジュース屋さんの車があるのでそこでパッションフルーツを一気に飲み干し羅臼のガイドさんと別れました。 車に乗った途端に雨が降り出しました。 さすが屋久島です。 この雨は夕方から真夜中に掛けて激しさを増し翌日白谷雲水峡から縄文杉→テント泊→宮之浦岳は一体どうなることやらと思いましたが・・・ 3時に起床して恐る恐る外に出ると満天の星空にガッツポーズをしたのであります。 屋久島の住人の方々や宿の方に 1週間ずっと雨降りで一歩も出れない人も居るのに 「これだけのお天気に恵まれている貴方は屋久島に呼ばれた人なんですよ」 モッチョムから下山して何回もそう言われる様になったのであります。
こんなにも素晴らしい屋久島に大事な皆さんをご案内したい! そう思った下見でございました。
まだまだ続くよ。
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