入社初日の攻防
入社初日のスタッフは、遅刻したくないからできるだけ早く会社に行きます。(例外もいますが:笑)「9:00に本社棟の人事部にお越し下さい」というハガキを持って、8:30についてしまいました。人事部の人は、まだ出社していないようです。仕方ないので、外のベンチで座って待とうとベンチに近づくと、一人の男の人が近寄ってきます。「野村くん、おはよう!」と声をかけられました。「おはようございます」と慌ててあいさつをすると、「ようこそ、○○○○へ。僕はトレーナーの●丸です」…と、手を差し出してきました。握手しました。厳しそうだけど暖かい手でした。~~~~~~そうです。「●丸」というのは「町丸さん」です。入社初日の新人さんは必ず早く来ます。(例外もいますが:笑)早く来た時にポツンとならないように、それを見越してもっと早く来るのです。つまり、サービス業の基本中の基本である「お出迎え」をするわけです。同時に、ここではスタッフに「待たせる」ことをさせないわけです。これは、これから現場で「お客さまをお待たせしないように」と指導を徹底するのに大変重要な印象を与えます。少なくともこのスタッフは今後の仕事の中で、「町丸さんの言う“待たせるな”は、本当なんだ」と理解します。この初日の朝はたった1回しかチャンスがありません。だから、入社初日の朝にしかできないOJTをしているわけです。まさに入社初日の朝に「勝負あった!」という感じですね。これなら、厳しく指導されてもついて行こうと思う人が大勢いるのも頷けます。こうして<入社初日の攻防>をあっさりと制するわけです。