ヤンキーに手を焼く大人たち
上海だけでなく北京でも耳にピアスで髪の毛ツンツン寒いのに無理して腹出し小姐地下鉄で大股開きのパンク野郎…などが増えてきた。ちょうど70年代の東京に似ている感じ。時代で合わせるとそのくらいに来ている。職場でも日本で言えば「ええ?まじかよぉぉぉぉ!」とか「えぇー信じられなぁーい!」とかの言葉使いもちらほら、とのこと。ところが、そのような若者が職場に来た際に指導ができない大人が急増しているらしい。「どうしてバシッと言えないんですか?」と聞くと、「いやーどうしたらいいのかねぇ、わかんないよ」という店長。親も言えないらしい。今日も北京の地下鉄の中で、大人を突き飛ばしながら乗り込んできて席保確保した18歳くらいの男の子がいた。そのお陰でタッチの差でおばあさんが座れなかった。あまりに目立つひどい行為だったが、周囲の大人は何も言わない。<見てみぬ振り選手権大会>のようだった。ここで黙ってはいけないとばかり、おせっかい親父のごとく、「代わってあげないさい」と片言の中国語とジェスチャーで指示してみた。すると案の定、「うるせぇよ、このじじぃ」みたいなことを言い始めたと思ったら、永遠に続くかと思うほどの馬事罵倒を浴びた(汗)。しかも車両全域に伝わるほどの声で。こちらも大人気ないほどに頭に来たけど言葉が不自由な分、言い返せないので、悔しいから、次の駅で彼の袖をつかんで駅に降ろした。2人きりになればこちらのものである。あまりにふて腐れたその態度にたいして、「おまえの態度は気に食わない」をハッキリ大声で言って差し上げた。一発目は関西風味にアレンジして…(笑)。二発目はつたない中国語で…。そしたら…、下を向いたまま、何も言わなくなった(笑)。さっきの凶暴性はどっかに消え失せて、しまいには「ごめんなさい」と。そして、「次の電車に乗っていいですか?」と聞いてきた。すかさず「いいよ」と答えた。だけど「座るなよ。立って乗りなさい」と伝えた。電車が来た。彼は僕に先に乗って欲しかったみたいだったが、「先に乗りなさい」と電車に乗せた。約束通り、立ってつり革につかまって下を向いたまま去って行った。頑張れ、北京の大人たち…という気分だった(汗)。