真冬のドアロック!@京都の夕日
先日、冬の京都にて研修の講師に呼んでもらいました。当日は「寒い!」けど、澄んだ空気で周囲の山々が絶景に映りました。なので、研修中は窓にロールスクリーンを下ろして行いました。だって、絶景が眩しくて…(笑)。講師がよそ見してたらヤバイっすからね。夕方近くになって、いよいよ本日のメインである実習がスタート。これが結構時間のかかるゲームなので、ちょっと部屋を出てお手洗いに出ました。すると廊下の突き当たりの<非常口>の横の窓から素敵過ぎるほどの夕日がさしているではありませんか!ゆっくりと、受講者の方々にバレないように非常口を開けて、非常階段の踊り場に出ました。そこには、溜息が出そうなほどの夕日が…眩しい。しばし見とれてしまいました。ついでに、写真を一枚撮影しようと「カシャッ!」と、シャッターを押します。その音とほぼ同時に、「ガッシャン!」とドアの閉まる音が…(汗)。しかもガッシャンの音にやたらと重みがあったことは、私のデビルイヤーは聞き逃しませんでした。「ひょっとして…:汗」慌ててドアのノブを回しますが、完全にロックがかかっていて回りません。そうです。やってしまったんです(涙)。外からは開かないのです。「どうしよう!」と思い切り冷汗をかいて、あれこれ考えたけど、「ここはひとつ冷静になれ。ひょっとして、神様がくれたひと時の休憩かもしれないぞ」とあくまでも冷静に(自分に都合よく)、タバコに火をつけて一服…。…がしかし、あまりの寒風にYシャツがなびいて、鳥肌が悲鳴をあげます。研修室は暑いので、うっかり、自慢のフリースを脱いで着てしまったことに後悔しました。こうなったら暢気にタバコなんか吸ってられるわけありません。ふとサインを見ると<13階>と書いてある。これはいったん1階まで降りて…という作戦は、あまりにも無謀すぎるということで、携帯電話で、アシスタントのナオミ嬢を呼び出すことに。しかし、不安なのは、彼女はいつも携帯をカバンの中に入れていることが多い。しかも、今は研修中である。オフにしているかもしれない。(…と、いつも私が言っていること)それに、万が一、電話に出た場合、何と言えばよいのか?まさか、夕日を見てたらドアが閉まった…なんて言ったら、スタートを切ったばかりの08年度は、「ドアおやじ」とか「ロックさま」とか、ヘンなあだ名を付けられてしまうのではないか?…色々な不安と最悪のパターンが頭の中を駆け巡ります。しかし、Yシャツ一枚で、気温2度だけど、13階の非常階段の踊り場の突風により、体感温度は-5度な感じでした。「もう限界だ」と、思い切ってナオミ嬢に電話しまた。「頼む、出てくれぇぇぇぇ!」と、数年ぶりに必死で念力を送ります。すると、あっさり出てくれました。「ひとつお願いがあるんだけど、聞いてくれる?」と優しく腫れ物に触るかのように話します。すると、「お願いって、どこにいるんですか?」とあくまでも研修モードの冷静なお声。「今から説明するから」と私。「まず、廊下に出て、右奥の非常階段が見えるでしょう?」「???あっ!はい、見えます」「そのドアを開けてみてくれる?」「ドアって、ひょっとして…、やだぁぁぁぁ、何やってんですかぁ!?:笑」「ちょっと待って。あんまり大きな声を出すと…」と言っている間もなく、無事ドアが開いて救出されたわけです。しばらくして、はたして研修会場でどのくらいの笑いの渦が巻き起こったのは想像にお任せします。でも、そのかいあって、08年の最高傑作の呼び声も高い写真が撮れたのだから良しとしておこう!