ますます差がつくアジア観光客の誘致力
全国の国産テーマパークや遊園地が苦戦する中、(TDRとUSJは快調)ハウステンボスが対前年比をUPしています。厳密に言えば、国内旅行者は減っているものの、その分をアジア(韓国、台湾、香港、中国本土)から44万人の来場者を誘致して、国内のマイナス分をプラスアルファ化に成功しています。当然、宿泊率も高くなります。(日本人の国内旅行の宿泊率は下がっています)アジアの観光客誘致の話しはもう2000年頃から提案し続けていますが、「うちの場所じゃあ…」とか、「まぁそのうちね」など、経営危機なくせにのん気だったりするから、じれったいものです。実感として、アジア戦略に真剣に取り組むには、その地域に詳しい旅行代理店経験者を採用するか、ビジネスをしたことある人などをブレーンにいれなければなかなか前に進まないのが現状です。未だに欧米大好きな人が多い企業では、アジア戦略はどうしても腰が重たくなる。さらに遅れ組みの特徴としては、海外旅行などあまり興味ない、行ったことがない人が多いのだ。ヘタすると飛行機にも乗ったことない人も結構います。だから、ピンと来ないのは事実でしょう。もっと言えば、意外に<出不精>の人が多いんです(汗)。恋人とか友人とか家族とかと、一緒に遊びに行かないと、お客さんの気持ちなんかわかりっこありません。だから、アジアどころか他県の人々を誘致するのにも、本当は案なんか浮かばないんだろうな…と思うことがあります。そうは言っても、現実としてお隣の地域でお金持ちになって、旅行や買物したい人たちがどんどん訪日するのだから、指をくわえて見ている場合じゃないですね。1万人でも2万人でも、何しろ誘致して、あれこれ試してみなければ先がないし、やってみれば簡単なのかもしれません。国内にいて手に入るデータなんてたかが知れているんだから、これ以上、エクセルでシミュレーションを繰り返しても時間の無駄でしょう。中国に行っているからわかるのは、彼らからみれば日本は小さいから、どの地域だとしても、堂々と営業活動してみることです。大した移動距離だと思わないので。好きでない人が担当すると仕事が遅いし、ストレスになるから、この際、アジア好きな人を採用して専念させるくらいの真剣さが必要でしょうね。