サービスマインド研修@ディズニーランド
今までで一番緊張したディズニーランドでした。香取君の名せりふ「頼む、最高のあいさつで迎えてくれ!」と願わんばかり…な一日でした。こうして8年がかりでやってくるお客さんのストーリーを働いているスタッフはもちろん知るわけがないけど、北京のスタッフには8年分の山積みになった<期待>があって、その期待度が何となくわかってしまうから、一緒にいると大変緊張するわけです。どの店、どの施設でも現場で働くスタッフにとっては<たくさん来た客の一人>だけど、もし、こうして来るまでの背景を知ったなら、あいさつ一つとっても気合が違うだろうな、と思います。もしNHKのドキュメンタリー番組で8年前からの北京のスタッフの記録があって、やっとディズニーランドに着ました…という一部始終を見ることができたとしたら…。そう考えると、サービス業は、本当に想像力が必要な仕事なんだなと再確認してしまうわけです。良く言われる「サービスマインド」とは、そういうことでしょう。親切、丁寧とかアバウトな単語で片づけてしまうことのできないものです。パークの中にいるのはせいぜい9時間くらいでも、その手前の期待時間と労力は本当に膨大です。あいにく7万人を超えるほどの来場者数だったので、アトラクションは5個しか乗れませんでした。ディズニーランドの帰りの車中で、「もう一日ディズニーランドに来れたらいいのにね」と話しかけたら「一日だけだったけど、8年間ズーッと楽しめたから幸せ」と言われました。「いつかは…」という思いや期待で8年間もの間、楽しめたから十分です、と。何度かビデオで見せてあげていたエレクトリカル・パレードの本物を生で見ている瞬間の目は…まさに「焼き付けておこう」という見開いた目でした。いつもなら「素晴らしいスタッフだ、サービスだ!」と思うところだけど、今回は「なんと素晴らしいゲストなんだ!」と涙腺がウルルンでした(笑)。何だか久々にサービスマインド研修を受講したような清々しい気持ちになることができました。