インバウンドの波及効果を拡げるには、、、
月に一回、自宅から2時間の電車に乗って青梅市へ。観光インバウンド検討会のアドバイザーとして参加しています。▼青梅市駅の手作りサイン日本人にも外国人にも優しいですね。この線路沿いの風景は、、、何だか東京都であることを忘れてしまいそうです。===外国人対応と言うと、何でもかんでも「翻訳しなければ…」と気負いがちですが、このようなピクトグラム(Pictogram)、つまり「絵文字」「絵単語」でも十分に伝わることもあります。インターネット上のたくさんあるので、お金をかけなくても様々なサインを作りことができます。こういうのをやたらにデザイナーとかに相談すると…高価なハードが必要になってしまったりして、大変なことになります(笑)。手作りでOKな所は自分たちでやればいいのです。===青梅や奥多摩に行く度に、東京都の奥行きを実感します。これも東京は世界有数の都市と言われる所以です。都市のGDPで世界一だけでなく、その交通網や「徒歩だけで生活できる街づくり」も素晴らしいし、何と言っても、東京都の面積の半分くらいは自然を満喫できる環境がある。こんな都市はそうあるものではありません。最近は、高尾山や奥多摩まで足を延ばす外国人観光客が増えて来ました。そして「ここも東京なの?凄い!」と驚きます(笑)。===地方の観光戦略の会議などに参加すると、毎度のことながら盲点だらけです。まず、何と言っても地元の人々は「車通勤」ばかりなので、バス、電車の公共交通の実態を知らない人ばかり(汗)。観光客の足はバス、電車なので、そこに注力を注がなければならないのに、無意識にドライバー目線の観光戦略を考えてしまうことです。これは国内観光客向けには良いけど、外国人観光客向けには×です。税金の使い道としても、自分たちの直接関わるものに使うのか?市営バスを増便するとか、無料バスを導入するとか、定額タクシーはどうするのか?など観光客の「足」を強化することに使うのか?問われる時代です。観光客が動けなければ波及効果も何もあったものではありません。そんなことで、各地域で過疎化や人口減で廃止になりつつあった公共交通がインバウンドのお陰で見直されつつあります。だから通勤客を対象に考えていたサービスを観光客視点のサービスに切り替えて考えていく人たちが必要です。現在の訪日外国人観光客が700万人だとして、これが2,000万人になると…、交通機関が大活躍する時代がやってきます。2,000万人が平均5泊するとして、宿泊施設には1億泊の需要が生まれます。(ホテル、旅館はうれしい悲鳴です)同じく1億人分の交通需要が生まれます。なので「足」が大事なので。===訪日外国人観光客数が落ち込む中、中国人観光客は微増とのこと。仮に中国人観光客が100万人来ると…、どのくらいの経済効果があるのか?一般的に滞在中の中国人観光客の平均消費単価は16万円くらいと言われています。さらに、旅行代理店やエアライン、ホテルに支払う旅行代金があります。合わせると、大体30万円くらいです。すると大体3,000億円になります。これで200万人来るようになれば約6,000億円。(あくまでもザックリとした計算ですが)これはレジャーサービス産業にはとても大きな金額です。メーカーと違って、この場合ほとんどが国内で消費されるからです。つまり小売、飲食、宿泊、交通…などの収入になるからです。これが2,000万人くらいまで拡大すれば6兆円規模だから、「そんなにインバウンドにムキになるなよ」なんて言われても無理な話です(笑)。中国人観光客にもっと売る新“おもてなし術”価格:1,470円(税込、送料別)