家族で学ぶ経営術「良い経営の見分け方」
先日、数カ月ぶりに父と打合せをしました。我が家の暗黙のルールで、お金を借りたり貸したりする時には、必ず家族会議をします。(大きな買物をする時にも)理由は、バリバリの金融マンだった父はお金に慎重だったわけですが、一度だけ、自分自身で大失敗をしたからです。知人たちのビジネスに出資してある事件(お金がらみ)に巻き込まれて気がつけば、一軒家(我が家)、貯金、株券を売却、、、でも足らず、実家が所有する山と畑も売却…と家族から親戚まで巻き込む…という、とても苦い体験をしました。さらに、これがきっかけで私自身がディズニーランドを退社するはめになり、続いて数年後に母が過労から発ガンし、他界しました。我が家にとっては、まさに大惨事でした。(勉強代と呼ぶにはあまりにも代償が大きかった)それが教訓となって「お金は家族と親戚を巻き込むから」ということで、大きな出費をする際には、また特に何もなくても定期的に必ず家族会議をするようになりました。(見方を変えれば、我が家の経営会議と言えます)なので、お金に関しての隠し事は一切しなし!幸いそれ以来というもの、家族で借金に追われるような事態は一度もありません。私がコンサルタントになってからと言うもの、企業の組織や事業計画を見る時の重要ポイントとして、何度も父に言われたことは、経営陣にブレーキがあるか?ということです。つまりブレーキ役の人がいるのかどうか?ブレーキ役の人は、ある意味で社長と同等でなければならない、と。そうでなければ暴走を止められないからです。世の中は溢れるほどのビジネス、経営セミナーがあるけど、そのほとんどがアクセルの踏み方ばかりで、経営のブレーキのかけ方を教わる機会は少ないとのこと。事業計画も、「こうやって儲けます!」と威勢のいいコトばかりで自動車に例えればブレーキがついてないようなものが多い。「こうなったら止めます!」というプラン(ブレーキ)があるかないか?が重要。父によれば「大企業でも個人事業社でもプロはブレーキのかけ方がうまい!」3割打者になれたら凄い会社で、逆に見れば、7割の失敗を軽症に抑えて撤退できている証拠。それは凄い経営力だということです。10社起業して10年後に1社残るかどうか?が現実。なので、実はうまくいかない事業の撤退の方が難しいし、苦手な経営者、起業家が多いということでした。こうした教えはコンサルタント業務でも自分自身のビジネスでも大変役に立っています。私の周辺には、独立して小規模な事業を行う起業家が多いので、家族会議がある度にの父の話をシェアしています。会社員も同じで、ここまでは頑張る、こうなったら辞めるという基準があって良いと思います。もちろん、その基準は定期的に見直す必要はありますが、常に自分基準は明確にしておくのがよいでしょう。会社員も個人も大企業も「アクセルとブレーキは常にセット!」と肝に命じて地に足をつけて安全運転を心がけましょう!アベノミクスで経済が上向きな時こそ、大事な教訓だと思います。★レジャーサービス研究所のホームページ★【送料無料選択可!】ディズニーランドであった心温まる物語 (単行本・ムック) / 香取貴信/監修...価格:1,365円(税込、送料別)