「東方神起」と2015年春節の集客課題
かつて「2月」は、スキーリゾートを除けばレジャー・観光産業のオフシーズンでした。何しろ集客が難しかったわけです。しかし、外国人観光客とくに中華圏の春節旅行が急増したお蔭でオフシーズンがオンシーズンに変わりつつあります。これは最もうれしい変化です。日本人客が少ないシーズンに外国人客が訪れてくれると年間を通じて、集客の波が平準化に近づくため、ホテル旅館や商業施設、エアライン…など、経営の安定化に貢献してくれるからです。私の上海の友人知人たちも、春節前後に訪日旅行を計画しています。目的地はグループごとに、九州、関西、東京、北海道など様々です。ところが計画するうちに、大きな課題を発見しました。いくつかのグループから「ダメだ。諦めた」と連絡がありました。理由を聞くと「ホテルが取れない」と。確かにホテル不足ではあるものの、探せば10-20部屋くらいはあるもの。ネットを使ってこちらでも調べてみると、、、本当になかったのです。その理由がわかりました。↓韓国の大人気グループの東方神起のライブツアーがあったのです。(しかもドームツアー)この日程とバッディングした人たちはホテルが取れないので諦めたわけです。(代わりに韓国、台湾、シンガポールへ)ドーム級のイベントは、地域経済にも大事なこと。ただし、こうして春節期間にバッティングしてしまうと観光客を諦めなければならないという事態になってしまいました。これは、今後の地域の観光戦略を計画する上で、とても重要なポイントになります。ライブツアーも大事だし、春節の観光客も大事。この時期をうまくズラして、より地域の観光産業の平準化を目指す、、、という努力が必要になるはずです。まぁ、本当は両立できるほどのホテルとエアラインがあればいいけど、それはすぐには難しいので、当面必要な取り組みとしては、年間カレンダーを見つつ、地域の情報の連携を強化して、タブって取り逃がしを回避することが先決だと思います。★レジャーサービス研究所のホームページ★