|
カテゴリ:インバウンド対策
帰国の日程が急遽変更になり、 行きとはちがう別の航空会社で成田空港の第一ターミナルに到着。 北京空港で1時間待たされたお陰で、22:00を回っていた。 荷物がなかなか出て来ないことに多少イライラ。 やっと荷物を受け取りダッシュでターミナルバス乗り場へ。 (第一ターミナル、第二ターミナルを結ぶ無料バス) 数名の客と共に待っていてもバスは来ない。 ふと、時刻表を見ると、終バスはすでに終わっている(涙)。 他に方法はないのか?あれこれ考えていると、 タクシーが目に付いた。 急いでタクシー乗り場に行くと、 タバコをくわえた運転手が、「俺らは長距離しか行かない」の一点張り。 何度お願いしてもダメ。 電車もない、とのこと。 すると「どうしました?」と空港の駐車場の係員らしき70歳近いおじさんが寄ってくる。 事情を話すと、 「そうですか。やはりタクシーもダメですか。困りましたね」と。 (ちなみに、おじさんも業務終了で帰るところだった) それで結局は 「申し訳ないですが、第二ターミナルまで歩いて頂くしか方法がありません」とのこと。 しかし、外は雨。 慌てて傘を買おうと、第一ターミナルに戻るも、 全ての売店は閉店(涙)。 ちなみに、外人客の団体も、空腹に耐えていた。 (ツアーバスを待っているのか?) 怒りを通り越して呆然としながら、 雨の中、約23kgのキャスターをひいて、第二ターミナルを目指して歩く。 しばらくすると 「先ほどのお客さんですか?」と駐車場の係員のおじさんが自転車でおいかけて来た。 「本当にすみませんねぇ」 おじさんには恨みはないものの、 長距離移動の疲労とずぶ濡れで、 「いつ来てもも立派な国際空港ですね、成田は、、、」と毒づいてしまった。 「私たちも、いつも不思議なんですよ。 国際線って、遅れるじゃないですか。 そういう事情に合わせて空港全体を運営しなくていいのか?って。 外国人のお客さんも困っている人がいるし」 そんなことを話しながら、道に迷わないように第二ターミナルの近くまで案内して頂いた。 なんだかんだですでに24:00を回っていた。 成田空港は、駐車場のおじさんに救われた。 もし、おじさんに出会わなかったら、、、(汗)。 === かつては、航空業界は特殊だから、、、とか言われると 「ハイ、そうですか」と思っていた時もあるけど、 バスとか売店とかタクシーなんて、どうにでもなる。 「最終便到着後、30分間は開けておきなさい!」でよい。 「バスも延長しなさい」 「近距離が嫌なタクシーな来なくてもよい!」 テーマパークや観光地ではこんなのは当たり前のこと。 スロークローズといって、 来場者数が多くて、閉演時間になっても滞在者が多い場合は、 責任者の判断で、閉演時間や各種サービス店舗の営業時間を延長する、 という運営が行われている。 飛行機を増便しろと言っているわけじゃない。 空港のサービスをしっかりしろ、と何度も言ってきた。 ちゃんとできないなら、できる人たちにお願いしなさい。 こうして改善できないで放っておくのが最も最悪なこと。 9-17で勤務して、黒塗りの車で通勤する人たちが 利用客のサービスのことを考えても無駄。 こういう現場をみてないからね。 外注の警備会社の人しかいないし。 「おもてなしの、、、」と空港ビル内には色々と書いてあるけど、 いわゆる「型」だな、と。 とても実践型じゃない。 格闘技と同じ。 道場で型を教えても試合では勝てないでしょう。 敬語や名刺交換やおじぎを何千回練習しても、 店頭で販売ができない。 営業できないのと似ている。 別に凄いおもてなしガールズがいて、 出迎えてくれたり、、、みたいな感動系サービスは望んでない。 (必要もない) 不便がないようにしてくれればよい。 本当におもてなしを向上させたいなら、 駐車場のおじさんに講師をお願いすること。 元キャビンアテンダントの講師に頼んでも、これ以上の進化はない。 利用客に必要なオペレーションの向上を学ぶなら、 セントレアや仁川空港に研修に行かせてもらう、とか。 余白を埋める方法はいくらでもある。 国の玄関空港としての期待は大きいからこそ、 貪欲になってもらいたい。 だけど、こうして現実にキャスターをひいてみると、 やっぱり辛いので、改善されるまでは、 せめて上海に行くときは、羽田空港を使おうかな? と真剣に考えた。 === これらの意見は、ある部署に送信済み。 さて、責任者に届くかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/09/17 01:23:23 PM
コメント(0) | コメントを書く
[インバウンド対策] カテゴリの最新記事
|