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カテゴリ:教育・研修
北京での研修が無事終了! 今回は天気に恵まれたので、 実習はほとんど屋外でノビノビとやりました。 暑くもなく、寒くもなく、風もない、、、LUCKYでした。 仕切っているマネージャーや店長たちは、 もう3回も研修に参加してくれていて、大変やりやすいのです。 新人の教育に関して本当に熱心です。 というのも、中国のサービス業の現場では、 新人スタッフを募集すると、その中心がいよいよ90年代になってきたからです。 中国では「90后」と書きますが、 何しろ「信じられない宇宙人みたいな中国人」くらいの意味で使われるほど、 超がつくわがまま世代で、「小皇帝」として育てられたと言われています。 だから、現場の教育が信じられないほど難しくなってきた、、、というのが 指導者たちの言葉です。 そんな理由もあって、 毎日のように研修終了後は、幹部たちが名簿を持ってやってきます。 そして、 「先生、この子とこの子はどうでしたか?問題ないですか? このまま続けさせてもOKですか? 不採用にした方がいいですか?」 、、、と、マシンガンのように質問してきます。 私たちの研修は、通称「OS研修」と言ってますが、 最低限の組織のOSを揃えるためのものです。 (このあと、各分野の専門の講師に引き継ぐわけです) 一方で、その研修の実習を通して、 どうしても合わない人を炙り出す役割も担っています。 採用できるかできないか?の判断といのは、 その組織やお店で、その人を教育できるか?できないか?の判断でもあります。 MGRも店長も私たちが指導してきたので、 彼女たちのスキルとその限界は大体把握できているので、 比較的判断しやすい環境が整っているわけです。 維持でも全員を立派にしてやるぅー!とイキがらずに、 どうしても合わない人、無理な人をハッキリ見えるようにするわけです。 教育して直るなら採用しますが、直らないなら、、、諦めます。 === こうして無事、研修を通貨した人が本採用になります。 逆に言えば、このくらいしないと90年代の採用と教育は難しいのです。 実は、現在の中国で役に立っている経験は、 ディズニーランドとかホテルとかの経験ではなく、 昔「ヤンキー」とか「ガングロ娘」とか言われていたいわゆる「不良系」の指導で 悪戦苦闘した経験が断然役に立っています。 「ったりぃぃいぃー!」とか言う人たちです(笑)。 中国では、こうした世代がほとんどいなかったので、 誰も教えることができないのです。 頼める講師もいるわけありません。 講師をしているおじさん、おばさんたちこそが、 自分の子供を甘やかして90后を育てた張本人だからです。 そうなると、ヤンキー世代の教育で苦労した日系企業の出番です(笑)。 === 人件費だけなく、採用、教育のコストも上昇しています。 特にすぐに辞めてしまう、定着率の低い職場は、 一年中、採用と教育を繰り返しているので、 いくら中国の物価が安いとは言っても、結果高くなります。 (採用、教育の頻度だけみればおよそ日本の5~10倍) おまけに90年代は、仕事がしたくない。 いざとなれば、お金持ちになった親が食べさせてくれます。 無理してまで働かないので、応募総数が激減しているのも事実です。 そんなこともあって、一回研修が終了するとすぐに次の予約が入ってきます。 このことが今の中国の現状をリアルに表していると思います。 この90后が社会人になってきたことで、 これから様々な現象が急激に変化してきます。 それにともなってビジネスとそのチャンスも(衰退も)変化してくるでしょう。 === 10月6日 研修終了後に、北京の三里屯にあるアップルストアに行ってきました。 すると、たくさんの人が集まってました。 花束やリンゴを持参してました。 中国ではIphoneのシェアが日本よりも高く、 多くの人に愛されていたのがわかります。 ご冥福をお祈りします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/10/09 02:12:53 AM
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