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カテゴリ:インバウンド対策
そのカフェは、上海ではアンティークカフェとして 知る人ぞ知るお店です。 上海が「東洋のパリ」と言われていた1930年代の雰囲気と 当時のアンティーク家具を店内の什器として使用しています。 「ゆったり系カフェ」目指して改良して一年。 無料Wifiも完備して、日系ファッション誌も最新のものを。 フードメニューを用意して、、、夜はワインも、、、 そして、ようやく平均滞在時間も1時間30分を越えるようになりました。 (インバウンドカフェとしてはこれが武器です) 客層は、20-30代後半の女性が多く、 その大半は外資系勤務など中流層。 iPadを持参してくる層、、、という感じです。 そして、 夜は中小企業のオーナーが集まるようになりました。 次に欧米人が多くなり、 平日は欧州の企業がミーティングや研修で使用してくれます。 この店は、元々アーティストの所有で、 その運営を任されているのが、イーストントラベルコンサルティングの社長石井さんと パートナーの韓さんです。 この石井さん、ただものではありません(笑)。 元マイクロソフトで日本と中国を担当。 上海で独立後、その人脈をフルに活かし、 現在は上海航空の旅行会社のインバウンド事業部の顧問を請け負っています。 なぜ、こんなことが可能なのか? この石井さんの情報収集能力にあります。 それはその語学力で、英語に中国語、上海語に広東語、、、 と、およそ中国人が話す言葉はほとんどわかるのです。 もちろん、仕事するのに通訳も翻訳も不要です。 さらにマスコミに精通した韓さんの人脈を活かし、 現地で最も人気の高い女性誌の「Oggi」や「ViVi」とタイアップ企画し、 北海道や沖縄など、誘致に積極的な観光地に実際に編集者を連れて行き、 取材記事を書かせて監修する、という記事風広告を手がけています。 そして、この雑誌が発売になるタイミングに合わせて、 旅行会社と共同でツアー商品を作ります。 その後は、そのツアーを取り扱う旅行代理店の店員の教育まで実施します。 (例えば、このホテルはこのように説明してください、、、という具体的ものです) そして、このカフェで雑誌に掲載された日本の観光地のイベントを開催します。 一日目は、旅行代理店とマスコミを招待して、 記事の内容とツアーの紹介をします。 二日目は店のファンが集まります。 店内には、雰囲気を壊さない程度に 特集記事の観光地のポスターやパンフレットに Videoを流したり、、、 食べ物にお土産をさりえなく置いておきます。 普段から「海外旅行に行きたい人の相談場所」として まさに「トラベルカフェ」のような活動をしていた強みです。 実際に、個人ビザの取得サポートから現地のアテンドまでフォローし、 昨年も数十名の中流層と富裕層を現地に送客しました。 つまり宣伝から送客までをサポートするサービスが完成したわけです。 このように一年間の実験を通して インバウンドカフェとして営業が可能と判断しました。 私たちは店舗運営のコンサルタントとして、 また日本側のクライアントからの窓口業務を担当することになりました。 規模は小さいですが、 これで晴れて「一年中日本を紹介できる“場”」が手に入りました。 カフェだからできる、試飲、試食をはじめ、 化粧品などの新商品の「お試しモニター」やメイク教室、 アパレルブランドの試着など、 現地の日系企業の販促の場として。 その他、コンテンツサービスとして、 各観光地や施設の中国語のホームページやパンフレットを来客に見てもらって、 直すべきポイントをフィードバックする、、、 など、アナログな情報収集と発信をしていきます。 日本の観光や文化の発信基地として活動していきます。 === 尚、サービスメニューは近日中に公開予定です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/12/13 02:58:29 AM
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