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カテゴリ:講演会・セミナー
先日、2000年に中国に通い出した頃の写真データを整理していると、 その荷物の多さに驚きました。 ノートPC、デジタルカメラ、ビデオカメラ、ディスクマン(電子辞書)、ゲーム機、録音用MDウォークマン、変圧器、、、などで それらだけで重さは10kg近くなりました。 合計金額は約40~50万円くらいでしょうか。 先日、上海の出張で一緒になった上野くんの荷物を見てみると、 ipad、それにスマートフォン、、、だけ(汗)。合計で1kgにも満たないのです。 合計金額は、約10万円くらい。 ビデオも写真も録音もゲームも、ipadかスマホでOK!のとことでした。 また、独身の彼の自宅にあるのは、 23インチの一体型のPCで、地デジ対応で録画もDVD作成も書類作成も、、、これ一台。それだけ。 テレビも電話もFAXもラジオもCDプレーヤーもDVDプレーヤーも、、、なし。 これらは全てPCでできてしまう。 いやー便利になったもんだ!と改めて実感しました。 スマホやタブレットの多機能化のお陰で、持ち歩くアイテムはどんどん減ります。 同時にメーカーの売上も減るでしょう。 性能はどんどん向上して、より軽くなり、値段は安くなる。 さらに機能が合体して、不要化する商品が発生していく、、、。 これは非常に厳しいビジネスだなと。 さらに海外のライバルメーカーとの競争にさらされるし、、、 家電メーカーは本当に大変だなと思います。 世の中の変化が速いとは言うものの、 これほど劇的に変化するのは、やはり家電業界の厳しさを物語っていると思います。 今までは、競合がどんどん参戦して来た家電業界で防戦一方に立たされていたけど、 これからは、美容家電や医療機器、さらに航空宇宙産業への進出など、 各社が色んな方針を打ち出しています。 高度な技術を持って高付加価値が必要な他の産業に出て行こうというわけです。 これは大いに期待したいと思います。 === 同時に、SONYの「クリエ」やパナソニックの「D-snap」など、 10年以上も前にかなり進んだ商品があったのに、、、と悔やまれます。 (現在の商品の原型と言えるほどのものだった) ユーザーの声を先取りしたような画期的な商品は結構あったのです。 (技術も商品もあった) そう考えると、つくづく「組織」というのは恐ろしいものです。 人材の能力を活かすも殺すも組織次第で、 商品に対して妥協しない日系企業も、こと組織は妥協としがらみだらけ、、、 つまり「苦手」なのです。 しかし、これからは「苦手の克服」に取り組まなければならない。 というのは、戦時中の陸海軍の時から何も変わっていないと思うからです。 (人事と組織論) 70年代に一度チャンスがありました。 石油ショックです。 これがきっかけで、組織体制、人事制度の見直しが始まったけど、 結局その後、すぐにバブル経済に突入して、「このままで行ける」となり、 人事改革、組織改革のタイミングを逃してしまったわけです。 90年代以降は、いよいよやるのか?と思いきや、 「コーチング」とか「リストラ」などの部分的な考え方を輸入してしまいました。 (各企業がこれ幸いと飛びついた) だから、根本的には組織改革、人事改革は苦手な人ばかり。 (経営者も幹部も) 私たちのような運営コンサルとしていると、本当に実感できます。 マーケティングや財務、営業などのプロはいても、 人事系のプロは滅多にお目にかかることはありません。 しかし、ここから先はいよいよ人事と組織(の改革)は 避けて通れない瀬戸際に来ていると思います。 それができなければ、マーケティングも商品企画開発も営業も、、、 効果は発揮されないで終わるでしょう。 つまり、企業の行く先を左右する戦略の中心は人事(雇用、組織改革、教育など) になると考えます。 、、、ということで、 来週は、上海で「マーケティング&戦略勉強会」で講演をしてきます! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/07/03 04:47:23 PM
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