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カテゴリ:教育・研修
2000年当時、北京で現地の日系企業の研修を初めて私自身が最も驚いたことは 私たちが行う一日の研修費が、現地のスタッフの年収と同じだったことです。 だから大いに焦りました。 立場を変えて、私たちがある研修会に参加したとして、 その講師の一日のギャラが自分の年収と同じだと知ったら、、、やはり驚くはずです。 (一日の講師料が500万円って世界でもそうそういるものではありません。 日本人なら大前研一氏とか。いずれにしろ、 それと同等のイメージを現地の人たちは抱くわけです) 「日本で活動する時と同じだけの費用も頂けるから、日本と同様に頑張ろう!」 では済まないということに気づいたわけです。 かついって、あれもこれも教えよう!と欲張ったところで、 中国が話せない悲しさで、実際は日本で行う時に1/3くらいしか話すことができません。 私が話す→通訳する→スタッフから質問来る→通訳する→答える、、、 こういう流れになるので、日本で計画していたように進まないのです。 つまり、日本でのやり方をそのまま持ち込むと「1/3」しかできない、進まない、 ということに直面しました。 仕事を頼む方からすれば「では、ギャラも1/3にしてね」と言いたくなります。 それ以来、結果としては日本と同じ内容を教えるけれど、教え方を変える (違う方法、アプローチなど)ようになりました。 あくまでも「通訳と通して行う研修のやり方」の研究は、この時から始まりました。 幸いなことに、私がいた頃の東京ディズニーランドの開業前後の教育は アメリカ人のトレーナーが通訳を通して教えてくれました。 考えて見れば、自分自身が外国人に通訳を通して指導してもらっていた経験が 役に立ったのです。 しかし、やってみると日本で行う研修の約3倍の準備が必要になることがわかりました。 できるだけ講師の話を減らして伝えるには、 ビデオや写真など視聴覚ツールを多く用意しなければなりません。 (中国人が吸収しやすいツールの選択) (ビデオを見て感想を発表してます) 研修内容に合うものを探したり撮影しに行くのには相当な労力を要します。 だいたい1日研修の内容を準備するのに3日くらいはかかる計算です。 すると、結果としてはコストパフォーマンスは現地価格に近付くことになります。 日本式のおもてなしやサービスを外国、あるいは外国人に伝えて、 身につけてもらうための大前提は 「教え方を変えることができるかどうか?」なのです。 つまり、教え方のローカルフィットです。 (これができる人が少ない) なんでもかんでも中国人のせいにするのではなくて (中国人に限らず、、、) 教え方を再点検してみましょう! レジャ研斉藤 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/07/28 06:07:20 PM
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