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先日、ある百貨店がリニューアルした、というニュースがありました。 リニューアルした店内の様子をそこそこに 「国内の百貨店の売上低迷が続く中…」とグラフでその低迷曲線を示していました。 その後は、スタジオで「日本経済の低迷の理由は…云々かんぬん…」 というようなニュース。 それだけ見ると「やっぱり日本経済はヤバイな」とか「老舗百貨店ですら苦しいのか」 と不安を煽るだろうなと思いました。 一方、別の番組では同じ百貨店のリニューアルのニュースを伝えるのに、 「このように百貨店業界が低迷する中、 反対に年々伸びているのがインターネット通販で…」 と、小売業全体としてはそんなに大きく変わってないけど、 百貨店は低迷して、その分ネットで売れてるようです…、 というように「A面とB面」の両方を報道してました。 さらに地方で交通の不便な地域の方々にとってのネット通販の便利性も取り上げて 「以前より一ヶ月の買い物が多くなった」 「地元の運送業者が伸びています」というコメントもありました。 これを見れば 「販売チャンネルが多様化しているんだな」 「日本でもまだまだ物が売れているんだな」というのがわかります。 百貨店の売上がいきなり「ストン!」と落ちて、 日本経済がますますどん底に落ちている…のではなくて、 その分がどこか別の地域や企業に回っているんだ… そういう全体像がわかるような報道が求められます。 そうなると「わざわざ店に来て買ってもらうには、 今までと違う店づくりやサービスが必要なんだな」と想像できるわけです。 すると「ならば夜まで営業してみよう」とか 「アフターサービスにシフトしてみよう」という具体的な行動ができます。 (できれば、ここまで報道して欲しい) こうした違いが視聴者に与える影響というのはとても大きいはずです。 A面だけの報道だと、 変に視聴者に不安感や不信感を植え付けることになりかねません。 (ますますデフレを促進しかねません) 「物事には両面性がある」のだから、 報道する仕事に従事する企業や従業員は十分に配慮してもらいたいと思います。 これは何も百貨店のことだけではなくて、 もうできる限り全てのジャンルでお願いしたい。 (消費税、TPP、領土問題、オスプレイ問題…) できれば、そういう審査規制を設けて、 「B面も取材しなさい」とやって欲しい。 そして、私たち自信も常に「ところでB面はどうなんだろう?」 と考えてちょっと調べてみる…という習慣が必要な時代だと思います。 ★レジャーサービス研究所のホームページ★
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Last updated
2012/10/03 02:46:31 PM
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