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カテゴリ:サービス・マネジメント
「仕事ができる優秀な人ってどんな人ですか?」 研修やセミナーで知り合った企業の人たちから良く聞かれる質問です。 業種や職種で求められる優秀さは違うのでしょうが、 色んな企業を見ている人はどう考えているのか?を聞きたいのだと思います。 色んな優秀さがあるのでしょうが、私の今までの体験(実務)で痛感しているのは (一つだけあげるとすれば…)、 「自分自身の能力をきちんと把握できている人」だと思います。 かつて参加した様々なプロジェクトで 「この人がいたから成功した」 「この人がいなかったら大失敗してた」 と思えるくらいの人に出会ってみて、そう考えるようになりました。 そうした人に共通しているのは、 自分自身の能力や実力を把握していることです。 だから自分や社内でできないことが明確です。 そのできない部分をどうやって埋めるか?常に考えています。 だから大失敗を回避できるし、 成功への打率が高くなる…そんな感じです。 映画で言えば「7人の侍」のように 専門家をきちんと集めて、それぞれが役割をきっちりと果たせるように マネジメントすることができる…。 そういう人たちのキャリアで共通していることは、 「結果が求められる仕事をしてきた」ということです。 必ず結果が出て、厳しく評価されている環境で働いてきた。 そして成果を出してきた人たちです。 だから「うやむや」「あいまい」な議論を振りかざす人たちを嫌います。 よく言われる「できる感じの人」は結構いますが、 できる部分を強調するあまり、許容範囲を超えてしまって 結果として周囲に迷惑をかける、ということは良くあることです。 できる人を演じるあまり、自信過剰になり過ぎてしまうのでしょう。 「あれもできる、これも知ってる」という人に限って 実は浅く広く、、、知ったかぶりな人が多いですね(笑)。 チャレンジ精神は大事ですが、自信過剰は禁物です。 自信過剰な人は、ただの気合が多い。 自分をスーパーマンだと勘違いしてしまいます。 (思い込もうとしている) できる人は、周囲の支援や助言をもらうことに長けています。 自信過剰な人は、自分一人で考えてやってしまいます。 === 現場での指導についても同じことが言えます。 私が見てきた中で、最も優秀な人でもきちんと指導できるのは、 せいぜいメンバーの約半分までです。 それ以上指導できる人には一人も会ったことがありません。 そもそも所属部署のメンバー全員に共感を得るような指導力を持ち合わせている人 なんていません。 半数でも凄いことです。 でも、残り半数は無理なのです。 そこで、他の人の力を借りて指導するわけです。 私が在籍していた開業当初のディズニーランドのマネジメントの仕組みが素晴らしいのは この点でした。 3人のリーダーで交代で一つのロケーション(店舗、アトラクションなど)を 運営していきます。 だから、スタッフの立場に立てば 「斉藤リーダーとはなんか合わないけど、今井リーダーの言うことはわかる」というように 3人いれば、誰か一人くらいは合う人がいるものです。 同時に「あの人のようになりたい」という多少の憧れも生まれやすく、 それがモチベーションにもなります。 当時を思い出せば、メンバーの指導に強い人もいれば、 上司やオフィスとのリレーションがうまい人、 さらに他部署との連携づくりに長けている人、、、と、 それぞれのリーダーが役割を果たしていました。 これが機能すると全体の店舗や施設の運営が円滑になります。 このような仕組のお陰で当時の私のような社員でもリードという職務を 行うことができたのだと思います。 だからディズニーランドで優秀だった人も、 実はこうした仕組みがあったからそこ実力を発揮することができたのです。 よく「指導力があってリーダーシップのある人、誰かいませんか?」と 必死に探す経営者がいますが、そんな時は、このような話をしてます。 ★レジャーサービス研究所のホームページ★
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Last updated
2012/10/21 02:27:22 AM
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