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レジャーサービス研究所(東京&上海)

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2013/04/07
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カテゴリ:教育・研修


某企業の新入社員のカリキュラムに「上海視察研修」を提案しました。
それが受け入れられたので、現地で合流しさっそく視察研修を実施。

やれ「国際化だ」「グローバル化だ」と叫ぶ割には、研修内容は相変わらずの企業が多い中、
海外拠点もないこのA社の姿勢は素晴らしい。

国内で働く社員に対しても、
少しで海外を見て視野を広げるきっかけにして欲しい、、、
という経営者の一言で決まりました。

どんな企業でも新入社員が入社すると、
会社のこと、業界のことを中心に学習します。

そこで私の役割は、
「業界バカ」にならないよう、他業種に目を開く訓練です。

上海のとある交差点。
(日曜日のお昼時)
そこで新入社員の皆さんと定点観察をしました。

例えば、アパレル業界の社員だとして、
この交差点を観察して、どんな考察が導き出せるか?
という実習です。

2h観察してホテルの会議室に集合。
そこで、各自が撮影した写真やメモから議論してもらいました。

その中の一例を紹介します。

===

女性を観察しました。
すぐに「パンツが多い」ことに気が付きました。

それで交差点の信号が変わって人が溜まる度に
交差点周辺の写真を撮影しました。

その写真を元に、女性の「パンツvsスカート」の比率を数えました。
写真は拡大できるので、容易に数えることができます。

すると、大体「パンツ=9:スカート1」でした。

このことから
日本のファッションが海外で「可愛い」と言われる理由もわかりました。
日本はスカート率がもっと高いからです。
(渋谷ではスカート率の方が高い)
スカートやワンピースの着こなしが進んでいるということです。

では、上海でビジネスをする場合どうするか?

まずはジーンズなどパンツルック中心のブランドの方が受け入れやすいと思います。
パンツスタイルには慣れている分、
新しいもの(組み合わせ方など)を提案しやすいと思います。

一方、スカートやワンピースはまだまだごく一部の人たちのファッション。
そこをターゲットする方法もあるけど、コーディネートが難しいので、
しっかりとした店員教育が必要。

よって、急速な展開は難しいかと考えました。

しかし、組合せる商品(靴やバッグ、アクセサリーなど)が多い分、
ビジネスチャンスの広がりは大きいと思います。

===
などなど、、、。

正しいかどうか?よりも、
交差点を観察して、そこからどんな考察に進むか?
という意味ではとても素晴らしい発表でした。
(明日は、引き続きこれらの考察の裏付けの数字などを調べる予定です)

それ以外にも
「人気のiphoneを持つ人と、それ以外の人の違いは?」
など、ユニークな発表がありました。

ちなみに、この実習でも「最低100枚の写真を撮影しなさい」と指示しました。

別に写真をコレクションするためではありません。
写真を撮影すること前提で観察すると、
視野が鋭くなるからです。

シャッターチャンスを狙うハンターの眼になります。
まさに視野が鍛えられるわけです。

また、初めての外国に訪れると、
観るもの聴くもの全てが新鮮で、人間の能力が一斉にフル活動します。

普段あまり使ってなかった能力が動き出すそのタイミングで
こういう研修を行うと大変効果的なのです。
(とてもじゃないが、会社の会議室ではできないですね:笑)

レジャーサービス研究所のホームページ







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Last updated  2013/04/07 05:57:21 PM
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