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カテゴリ:教育・研修
今回も上海のアパレル企業の研修に来ています。
毎月10-20店舗のペースで出店を進めていて、、 現場の販売員の教育がどんどん後手に回っていまうという現状を打開するために、 トレーナーの育成を依頼されました。 新店の募集で集まった新人店員に対して、 教育を担当するトレーナーをできるだけ多く育てたいというわけです。 それでよく「トレーナー・トレーニング」を実施します。 一般的な「○○研修」と違う点は「時間がかかる」ということです。 まずは私が新人研修の見本となる研修をトレーナーたちに対して実施します。 (2日間or3日間) その後、トレーナーたちと一緒に その見本研修の内容をもとに、それぞれの会社に合うように内容を改善します。 あわせてPPTを作成したり実習を検討します。 その後、実際の研修を想定した練習(立ち稽古)をします。 (この間は大体3か月間) そして、いよいよトレーナーの試験をします。 実際の販売員に対して作成した新人研修を実施してもらいます。 私はこの時に、アシスタントとして参加して、 トレーナーの評価をします。 また、抜けがあったり、うまくいかない場合のフォローをします。 そして、研修終了後にチェックリストと撮影したビデオを見せながら 評価を話し合います。 こそ時点で合格ラインなら、次回からソロでトレーナーデビューしてもらいます。 不合格ラインの場合、再度、トレーナーテストを実施します。 (今回も3日間のテストをしました) こうして、およそ半年がかりでトレーナーを20数名育成して行きます。 この仕事の最も時間を要するのは、 トレーナー研修ではなく、一人一人のテストに立ち合い評価をすることです。 人は正しく評価してくれてる人を信用するからです。 教えた後の「評価」に責任があるということです。 よくある講義だけの研修では人が育たないのは当然と言えます。 「言いっ放し上司」に人はついて来ないのと同じですね(笑)。 販売員の場合、売上は最もわかりやすい評価です。 それはPOSレジで毎日確認できます。 本部はそれでいいとしても、 売れるようになるために努力している人が、まだ売れてない場合、 現場でよく見れば、本当は80%くらいうまくいっていて、 あと残り20%の少し課題があるだけ、ということがあります。 だけど売上数字は「0」です。 この「あと20%だよ。それはこれとこれを改善すればOK」と 評価して伝えて、再度練習に付き合うのがトレーナーです。 よく結果重視、成果主義という言葉が使われますが、 それは「途中は自力でやれ」と言ってるようなもので、 元々「向いている人だけ」が売れて、それ以外の人たちは売れるようにならないから 給与は上がらないので、転職を繰り返す、、、わけです。 裏を返せば「人を使い捨てしてる」ようなもの。 しかし、今の中国は段々と使い捨てができなくなりつつあります。 経済はより厳しくなり、売れっ子は引き抜かれるし、 売れない人も給与が安いから辞める、、、。 いくら人件費が安いとは言っても、日本の店舗と比較すれば 年がら年中募集、採用、教育の絶対量が大きくて、 実はそのコストは膨大なのです。 そんな理由もあって、トレーナー・トレーニングの依頼が増えているのです。 今日の夜は上海市内で、 そうしたトレーナー育成の仕組み作りの講演をしてきます! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014/08/07 02:09:16 PM
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