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カテゴリ:インバウンド対策
昨年末から毎週のように中国人観光客のグループが訪日しています。
(クライアント先の社員、友人、知人など) あいにく今年に入ってからは 春節対応の「インバウンドセミナー」の依頼が多く、 訪日後にアテンドする時間が十分に取れてません。 それで、1日あるいは半日はお付き合いするようにしています。 改めて買物動向を見てみると、 かつてのように「ブランド品」「高額商品」だけ、 というより、 炊飯器を始め水筒や電動歯ブラシ、各種スキンケア用品に文房具…など、 日用品の買い物が大きく増えたと実感します。 セミナーでこういう話をすると、 「それでは単価が下がる」と言う意見が出たりします。 しかし、私はとても良いことだと考えています。 なぜなら、私たちも社会人になってから何度も海外旅行や出張に行きましたが、 その土地の日用品を買うことは稀だからです。 その国ならではの有名ブランド品や名産品を買うくらいで、 ベビー用品や薬まで買おうとは思わないものです。 反対に、今、日本でこうした日用品が売れるということは、 見方を変えれば私たちが当たり前に使っている日用品そのものが 世界的に人気になっていくと言うことです。 かつては中国に出張する際に「爪切り」がお土産で喜ばれるようになるとは 思いませんでした(笑)。 これが諸外国と大きく違う日本の魅力で、 無理して伝統文化とか名産とか「観光のブランディング化」とか言わなくても、 日常使っている商品や、和食からB級グルメまでが喜ばれるというのは 凄いことです。 日常生活全般が実は大変な価値になっていたわけです。 この50年間くらい、日本はメーカー大国の印象だったわけですが、 日常生活の商品とサービスが評価される時代になったのは サービス業に従事している私たちにとっては嬉しいことです。 特に中国観光客の場合、 10年くらい前は、訪日すると「凄い!」を連発してました。 それが近年は「感動」に変わるようになりました。 理由は、例えば上海なんかは街中の景色やハード(建物など)は ほぼ似たように発展して来て、 それで始めて「質の違い」に気づくようになったわけです。 上海にも立派な百貨店はたくさんできたけど、 日本に来てみると接客の質が全く違う、、、 上海でも見慣れたコンビニは入いると、 その商品群の豊富さと品質の違いに感動した、、、 日本のビジネスホテルは、 「必要にして十分」を究極までに極めている、、、 しかも、部屋中どこを探しても壊れている不具合が一か所もない、、、 タクシーの運転手さんのレベルがまるで違う。 日本のタクシーはまるで上海の5つ星のホテルマンのよう、、、 総じて「街中プロだらけ」という印象になります。 === 昔、中学時代に初めてアースウィンドウ&ファイアーが来日して 武道館のコンサートに行った時に何しろ凄いと驚きました。 その後、自分でベースを弾くようになってから 改めてコンサートに行くとそのテクニックのレベルの高さがわかるようになって、 何しろ感動したのを覚えています。 (より真剣にファンになっていく) 同じものを手にしてみると、 その質の高さを始めて実感できる、、、 そういう感覚と似ているのかもしれません。 中国を初めとするアジア諸国が豊かになって、 同じような生活環境やハードを手に入れれば入れるほど、 日本のサービスソフトが際立って来る、、、そう考えます。 ★レジャーサービス研究所のホームページ★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015/02/16 08:25:37 AM
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