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カテゴリ:インバウンド対策
この春から上海に設立した新会社のメンバーに
元日系の化粧品会社で販売員→全国のトレーナーをしていた Chris(中国名「楽さん」)がいます。 (日本への留学経験ありで日本語は堪能です) 現在は、私たちと一緒に中国国内のショッピングモールやアパレル、 観光施設の従業員の教育を担当しています。 そのChrisが久しぶりに訪日して、 最近の日本の接客やサービスを視察して上海に戻って来た時のこと。 ためになったことを教えてくれた後に「気になったこと」も報告してくれました。 それは、百貨店やショッピングモールで働いている中国人従業員の接客と言葉遣いでした。 銀座でも「ちょっとその言葉遣い、言葉選びはないだろう…」 とヒヤヒヤするシーンに何度も遭遇したとのこと。 ようするに、 3-4年前とは違って、中国人販売員不足で、 極端な話、中国語を話す中国人なら誰でもよい状態に近いものがあるようで、 言葉遣いと言葉選びのレベルが同じ中国人からみれば相当レベルが低い というのが気になって仕方なかった…ということでした。 考えてみれば、 日本に留学などして日本で働いている人たちは、 そもそも中国にいた時に販売員の経験はほとんどありません。 日本に来ての経験も 家電の経験はあるけど、化粧品は素人…など。 その上、化粧品になると同じ中国語でも高い語学力が求められるのは 日本でも中国でも同じ。 しかし、日本人の指導者がそれに気づくはずもなく…放置されてしまうわけです。 例えば言葉選びについては、 本来なら「肌に優しい…」くらいのトークなのに、 「肌に良い、肌が健康になる、若返る…」と言い切っていたり、 「シワが目立たなくなる…」を「シワが薄くなって、そのうち取れる」とか説明したり… 明らかにオーバートーク連発&全開の人もいた様子。 また、言葉遣いの件も、日本語的に置き換えて言えば 「…いいんじゃない!」「マジ?」のような ようするに若者ダチ言葉のまま接客している…などです。 相変わらず好調なインバウンドですが、 こういう時こそ、基本スキルの再点検が必要だと思います。 ドイツの某自動車メーカーなど大手企業の偽装問題が多発する現在、 やはり「調子に乗るな」の警告として受け止めておくべきでしょう。 「帰国したら肌が荒れた!」とか言われて 「おもてなしの偽装問題」なんてことにならないようにしたいものです。 === 最後に 「本当は、日本人の美容部員が中国語(または英語)で接客してくれるようになれば おもてなし100点です!」 「私は上海で日本人客に日本語で接客して化粧品を販売してましたよ!」 と釘を刺されました(笑)。 ★レジャーサービス研究所のホームページ★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015/11/04 11:16:00 PM
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