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カテゴリ:インバウンド対策
訪日外国人観光客の増加に伴い、 収益アップの恩恵に預かる企業も増加中です。 一方で、様々な問題点も増加中で、 マナーや迷惑など連日のように報道されています。 そんな中、意外に見逃されている問題があります。 それは「恩恵の分配がうまくいかない」ということです。 外国人観光客の圧倒的に恩恵を預かっているのは様々あって その筆頭は「爆買い」でホクホクの小売業です。 それに出張族のホテルが予約できないほど稼働率が上がった宿泊業。 それからエアラインに空港、、、などがあります。 その分、とても大きな負荷がかかっている典型も空港のグランドスタッフです。 海に囲まれた日本。 およそ2,000万人もの外国人客のおよそ9割以上は 飛行機で訪日しますから、空港利用率は上がり続けます。 その対応はますます多忙になります。 そのせいか、せっかく学校を卒業してグランドスタッフになっても、 2-3年で退職、、、という人も増えていて、 どこも人手不足状態に。 それを大いに実感したのが「面接」です。 最近は、メーカーのショールーム、ショッピングモールなどの 採用面接を依頼されることが多いのです。 (もちろんインバウンド対応のため) 先日、あるショッピングモールの面接館を担当していた時も 面接25人中、8人が空港のグランドスタッフ経験者でした。 こうしたインバウンド関連の面接で、 グランドスタッフ経験者が来ない時がない、、、ほど良くみかけます。 そして、退職理由を聞くと、 ●早朝から深夜までの超変則的なシフト勤務 ●客数はどんどん増えて、仕事量も増える一方 ●立ち仕事に大きな重たい荷物の取り扱いで腰痛が治らない、、、 ●便数が増えれば、その分、遅延欠航も増えて、 それに伴うクレーム対応も過激さを増していく、、、 客数は増えてもスタッフの人数はそれほど増員されないし、 給与も【安い?し)上がらない、、、 という矛盾を感じて退職する人が後を絶ちません。 など、過酷な労働の実態が浮き彫りになります。 ある意味で「日本の玄関」が一番忙しいし、 これからもますます忙しくなるのは間違いありません。 加えて、日本ではより良いサービスを求められます。 諸外国のように「この料金、この給与ならこのくらいのサービスでOK」 というラインがないも同然で、 エコノミー客だろうが高いサービスを提供し続けなければならないし、 その要求もますます過激?になってきます。 そして、それに嫌気がさして辞めていくスタッフが増えている、、、 すると現場は段々とキャリアの短い新人に近い人ばかりになりつつある、、、 そうした矛盾の狭間で放置された職業にも目を向けて 何らかの対応先を講じなければならない時期に来ています。 基本的には儲かっている産業なので、 こうした犠牲をなくす次のステージに向かわなければならないと思います。 (この事例の限らず…) インバウンドの恩恵をどう分配すれば良いのか? さっそくある会議で、議題にしたいと考えています。 ★レジャーサービス研究所のホームページ★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/02/29 01:43:54 PM
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