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カテゴリ:読書系
「女王の百年密室」読みました ****内容**** 女王が統治する幸福で豊かな楽園。 不満も恨みもない世界で起こる空前の殺人事件。 女王の塔の中で殺されていたのは…・。 完全なる密室。 そして、完全なる犯罪。 誰がどうやって、何のために、僕とパートナーのロイディは推理を開始する。 しかし、楽園の住民たちは、みな「殺人」の存在さえ認めない。 森ミステリィの黄金傑作。 この作品は2000年7月小社より単行本で刊行したもののノベルス化。(出版社/著者からの内容紹介) なんか読み終わった後に「ふー。面白かった!!」って素直にいえない感じ。 別に謎が謎のまま放置とかじゃないし、 内容も一応ちゃんと説明があって、 見方によっちゃぁハッピーエンドだけど、 なんとなく釈然としないというか。 てか 実は女かよ!!! ていう事がかなり衝撃的でした。 あっ。性同一障害じゃないけど精神的には男なんです。 殺人者に殺された体は無傷の恋人と、 体は再起不能で脳は無事だった自分を一緒にした ・・・みたいな。説明しにくいです。分かりにくいですね。 確かにそういう設定だったんなら、色々な微妙な謎は解けるけどさ! ずーっと男言葉だったのに、いきなり「君が女だから」とか えぇ!!! みたいな。 まじ!!?おぃおぃおーい!!!ちょっと待てー!! って意味もなくすごく突っ込みたくなったし・・。 この人、男が女になるのとかその反対とかの設定が好きなのかな・・・。 「墜ちていく僕ら」の時も何故か戸棚の奥にあるインスタントラーメンを食べると性が変わっちゃう話だったし。 ロイディっていう高性能ロボットが出てくるんですが、可愛い! 高性能だから優秀なんだけど、人間じゃないから機転が利かない所とか冗談が素で通じない所とかなんか微笑ましい(笑) てか設定・・というか建物の描写が意外と重要なんだけど、建物が微妙に複雑で想像しにくかった・・・。 なんか結構シリアスな未来ものって感じですね。 面白かったけど! でもこんな町あったらキモイなあと思った。 逆にあまりにも「善」すぎるとねぇ。 それしか知らないんなら、分からないけど、殺人とか虐待とか普通の生活してていきなりこんな世界にきたら絶対なじめないと思う。 むしろ、「えっ。ほんとにみんな何も疑問を感じないの???」みたいな感じでめっちゃ人間不信になりそう。 絶対うさんくさっ!て思うなあ。 しかも町のシステムもビミョー。 「神」が絶対視されてて、あからさま殺人でも「神」が出てくれば、もうみんな「神の決めた事だから」って盲目的にめちゃくちゃ人工臭い事件でも無視しちゃうし!! 目ー覚ませー!!って言いたくなりました。 まあでも面白かった。 最後の「実は体は女で精神的には男だった」っていう設定好きかも。 この話の中で一番好きかな(笑) あー。あと紫色の飲み物とかの描写も好き。 ほのかに苦くてすっぱい飲み物。 たくさんは飲めないけど、美味しいっていう設定。 これでもかぁ!!っていう位くり返し書かれてるリゾート感溢れる、自然っぽい描写も好きですね。 自分が実際に見てないんけど、なんか癒された(笑) 私、雷の音好きだからどしゃぶりの雨の中でなる雷の音がたくさん出てきて地味につぼだった(笑) 「不純物が少なそうな澄んだ冷たい水」みたいな描写の仕方も好きだな うん。女王様の部屋に花びら散らばってるのも好き。 あー。もう複雑な建物以外の描写は全部好きって事だな! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.03.31 14:57:39
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