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2009年08月12日
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前々回の日記で紹介した「不登校中学生のための高校進学説明・相談会」に、AliceメンバーでもあるStellaさん(mixiネーム、通称デカンタさん)が参加されました。
その時の様子を、mixiのコミュで詳しくレポートされていたので、mixiを見ることができない方の為に、ご本人の了承を得てこちらでご紹介します。

ODであるかないかに関わらず、現在不登校中の中学生を持つご家族の方には、とても参考になる内容ですので、よかったらご覧下さい。

以下、mixiのコミュから転載(Stellaさん筆)

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以前ご案内しました講演会へ、8月の1日、まあちゃんさんと行って来ました。初対面でしたが、mixiで交流があったこともあり、仲良く講演会へ行き、二人でたくさんの高校の資料を抱え、楽しくランチもしてきました。

講演会は160名参加と盛況でした。長く拙いものですが、レポートします。(足りない点、多々ありますがお許し下さいませ。)

講演1 様々なタイプの高校のシステムの違いについて
通信制、サポート校、定時制などについて講師がお話されました。

「元気の泉に在学した現高校生によるトーク」
元気の泉の先生が質問し、5人の高校生が答える、ユーモア溢れる時間でした。
たとえば、受験生と感じたのはいつですか? 受験3日前とか、
学校へ行くのがなにがいやだったか? 靴下を履くのがとってもいやだった、とか。
学校見学へ行ったきっかけは? 母親がいつもは暗く「高校どうするの?」と聞いていたのに、そのときは明るく、「よかったら行ってみない?」と言ったので行ってみようかなと思ったなどなど。

学校を選ぶときのアドバイスとして、
無理なくいけるカリキュラムか、通学時間、校舎・先生・生徒・授業の様子/雰囲気が自分にあっているか、やりたいことがみつかりそうか、行く気が持てるか、学校と保護者との連携ができるかなどが大切で、保護者は行く気になったときのための準備をしておき、学校見学もしたほうがいい、ということでした。

講演2 田原俊司先生「不登校の子どもの脳について」

脳は、幾つもの情報が伝達されて動いているわけだが、神経と神経の間にはシナプス=切れ目があって、神経伝達物質が流れている。

例えば、
暗い夜道が不安。→脳の扁桃体というところから、CRFというものが分泌される
→前頭葉からだいじょうぶだよ、人も歩いているし、と神経伝達物質が出て安心できる

ストレスがかかると、この神経伝達物質が出ずに、不安なままになり、円滑な情報伝達ができない。
情報伝達をするときは、3ヶ月以内の記憶を司る海馬も使われる。
例えば、この前大丈夫だったから、今度も大丈夫、のように。
ストレスは、この海馬も壊すことがある。
不登校の子どもは、この神経伝達物質がうまく作動しておらず、海馬も損傷されているかもしれない。

親はどうしたらいいか。
学校へ行く、という目標は忘れ、神経伝達物質と海馬の回復を目標とする。海馬は唯一損傷しても、回復する人間の部分である。
つまり、ストレスをかけない。
親が子どもを思うあまり、海馬の損傷を広げては、本末転倒である。

≪中3の子どもの段階に応じた進路対策≫

引きこもり状態の場合(1)
神経伝達物質と海馬の回復が最優先
―適度の運動  ―昼夜逆転をおこさない睡眠  ―食事(特に朝食) 
トリプトファンが不登校の子どもに足りない神経伝達物質のセルトニン(心を安定させる)を作っている
トリプトファンを含む食品:大豆製品、乳製品、バナナ、卵など
トリプトファンを摂り込むのに必要なビタミンB6を含む食品:玄米、牛乳、バナナなど

ひきこもり状態の場合(2)
見守っていると言うメッセージ
保護者は、多様な高校の検討とパンフレットなど資料収集(でも見せない)

外部者との接触が可能な場合
―メンタルフレンドの導入
―多様な高校パンフレットの提示(目に付くところにおいていくなど、興味があれば見るように促す程度にすること)

フリースクール・適応指導教室に通うことが可能(1)
―受験年齢(同年齢)の子どもがある程度いるフリースクールに。
(思春期の年齢の子どもにとって、同じ苦しみを体験している子どもはよきモデル、よき刺激となる)

フリースクール・適応指導教室に通うことが可能(2)
保護者の受験に対する役割
―フリースクールの先生方との連携
―高校の進路相談会への参加と高校のカリキュラムの調査
子どもが高校の話をしたら、基本的傾聴と情報提供・説明会への参加

保護者の方々の大変辛い状況はよくわかっています。でも、子供達は学校へ行けないのです。
どうか、家で家族も楽しく過して、こどもにストレスをかけないようにしてください。
どんな子どもでも、高校へ行きたいと思っています。自己実現をしたいと思っていますが、今の自分には無理だとも感じています。
保護者の方はぜひそれを信じ、見守り、まずは、海馬と神経伝達物質の回復を主眼としてください。

との田原先生の熱いエールでした。

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以上、Stellaさんの渾身のレポートでした。

不登校になっている子供の脳では、どんなことが起こっているか?
是非食べさせたい食品とは何か?
そして、段階に応じた関わり方の具体的な例など。
とても参考になるお話が多かったようです。

今現在、不登校中の中学生をお持ちのご家族の方にとって、このようなお話を聞くことは、とても心強いと思います。
そして、周りがドンドン受験一色になっていくこれからの時期を、決して焦らず過ごしていくことによって、お子さんに合った進路に巡り合うことが出来ることを願っています。


四つ葉Stellaさん、公開を快く承諾して頂き、ありがとうございましたダブルハート





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最終更新日  2009年08月13日 00時33分57秒
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