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8月12日 晴れ
今日は悲しい話です。 ここ4~5日の間に急激に弱ってゲッソリしていたクロが、夕方6時ごろ死んでしまいました。僕もいろいろ動物を飼ってきたので、大体生き物が死ぬ時というのは分かります。今日はもう危ないな~という気がしていました。人間でもそうですが、最後は食欲がなくなってきて、死ぬ間際には息が苦しく、というか酸素が必要なくなるらしいです。 ゼェゼェと最後は息苦しそうで、最後の時はその痩せ細った体を、力の限り大きく全身を伸ばしてから、その苦しそうだった呼吸が止まりました。これまでで一番悲しい気がします。いや、悲しいです。 一番臆病で、一番賢い猫で、一番僕に懐いていた猫だったので非常に悲しいです。・・・涙が出ます。親戚の葬式でも、泣けるというような映画でもそうそう泣くことが無いのに・・・やっぱり愛着があったということですね・・・。 「クロ」「クロや」「く~ろ」「クロりん」などと呼んでいましたが、とにかく名前を呼ぶと、何も無いことが分かると煩わしそうに返事をしては、ごろんと転がったり、押入れの方に帰って行ったりしていました。 確か、13~14歳ぐらいです。 捨て猫か、迷子かでした。弟が自転車の練習をしている時に近くで見つけて、見に行ったらついて来たのでそのまま飼うことにした猫でした。真っ黒い毛色に丸い目、おなかの下の方が少しだけ白い所がチャームポイントでした。 来た初日はガリガリだったので、すぐに餌をあげると、おなかがパンパンになるまで食べて、仕事から帰ってきた母がそのおなかの大きさに、驚き動物病院に連れて行ったという思い出があります。(食べ過ぎと診断されました。) メスでしたが、すぐに避妊手術をしたので子供はいません。その為にちょっと肩身の狭い思いを晩年することになってしまったのですが、猫としての全盛期には一度は我が家のボスにもなった程に身体能力も優れていました。今日の姿はその頃の見る影も無いです。 朝、何か母に語りかけてきたらしいですが、それが最後の挨拶だったのかもしれません。 クロのいい頃は艶やかな毛色、チーターのような動きで高い所にも軽くジャンプして届いていました。その頃飼っていたネズミも何匹かやっつけられました。 得意技は、「引き戸を開ける」でした。1~2歳ぐらい年上のもう一匹は「ドアを開ける」だったので、家中どこでも、若い時は外にも勝手に出入り出来ていました。 3年ぐらい前から徐々に弱ってる感じがあったのですが、この一ヶ月ぐらいで一気に弱って痩せてきていました。数年前から後ろ足が弱っていたので、どこか悪かったのかもしれません。時々禿げたりしていたのでストレスも多かったのか・・・。 毎朝餌を催促したり、水が無ければ無いことを訴えたりすることが、クロのこの数年の日課でした。若い頃は天井に入っていったことも3回ぐらいありました。その時は黒いし捕まりたくないので、どこにいるかも分からず探すのが大変だった覚えがあります。 アジやツナ缶、サケやブリなどが好きでした。特に鯵や鮭は焼いている時から「頂戴」と催促してきたし、缶詰はその音や開ける時の音で分かるらしく、押入れやどこかから真っ先に寄って来ていました。 もうこれ程の黒猫には出会わないかもしれません。 ・・・あまりいい生活はさせてないけど、クロは満足だったのか?最後苦しそうだったけどそれでも家に来て良かったのか? 明日からしばらくは寂しいでしょうね。 また悲しくなってきます・・・。もうここまでですね。これで終わります。 さよなら クロ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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