人生甘くはない・・・？ ～ Life is not sweet ～

　展望の後半は一頭ずつ短評を入れていこうと思います。

　で、波乱の多い秋華賞だけに人気の無い順に見ていきます。

　その前に各前哨戦について・・・

　札幌記念　札幌２０００ｍ　洋芝　２分０秒７　ブエナビスタ２着
　東京なら５８秒台に当たるタイム。先に動いたマツリダゴッホの外を回った分及ばず。とは言え５Ｋｇの恩恵もあっただけに純粋な評価は迷うレース。ダービー６着シェーンヴァルトは１０着。

　紫苑ステークス　中山２０００ｍ　２分０秒４
　１着ダイアナバローズ　２着ラインドリーム　９着デリキットピース　１５着ヴィーヴァヴォドカ

　２Ｆ目が１０秒７、それ以外が５Ｆ目をのぞいて１２秒台前半のラップでレースは前崩れ。先行して９着に踏み止まっているデリキットを評価。全体的にややレベル不足？

　ローズステークス　阪神１８００ｍ　外回り　１分４４秒7　レコードタイム
　１着ブロードストリート　２着レッドディザイア　３着クーデグレイス　４着ミクロコスモス　以下７～１１着が出走

　かなりハイレベルだったと見ていいはずのレース。良過ぎる馬場状態を加味しても他のコースの４６秒台半ばには相当。ハイレベルだっただけに条件変わっての逆転がありうる？
　ただ、内に閉じ込められた馬が結構いたという所が多少引っ掛かります。

　ではここからそれぞれ見ていきます。

　１８番人気　イイデエース　父スペシャルウィーク　母父ウッドマン

　早速評価が低過ぎるという判断になります。中距離で２勝、長い所も経験あり、ローズＳも先行してそれなりに粘っていて、というよりは少し窮屈なシーンもあり、思い切って先行出来れば平坦コース、あわや馬券圏内のシーンがあってもおかしくない気がします。・・・とは言えよく走っても入着まででしょう。粘って９着！？

　１７番人気　アイアムカミノマゴ　父アグネスタキオン　母父ダンチヒコネクション

　ややダート色の強い血統がタキオンの影響で芝向きになった？　少し評価が低い印象も、やはり恵まれないとローズＳ上位との逆転は難しい。
　ただ常に真面目に走っていて一桁着順の可能性が高いかな？

　１６番人気　ヴィーヴァヴォドカ　父ダンスインザダーク　母父トウカイテイオー
　余程のコース相性が無いと過去のレース振りから厳しいというところ・・・。紫苑Ｓ程の惨敗も考え難い反面、どう乗っても飲み込まれる感じ。追い込みなどの脚質転換がない限りは善戦は無い？

　１５番人気　ワンカラット　父ファルブラヴ　母父Ｐｉｓｔｏｌｅｔ　Ｂｌｅｕ
　ローズＳ１０着。評価はこんなもの。確かに勝ち馬の後ろにいて僅かに狭くなったシーンもあるものの、基本的に既に余力を失っていて間があった時にも伸びられなかった以上完全に力負け。脚色鈍った辺りには距離も考えられるかも・・・。血統的にもややマイラー。
　どうやっても押さえまで・・・と言うか買えるのは複勝だけ。

　１４番人気　ダイアナバローズ　父シンボリクリスエス　母父シャーリーハイツ
　紫苑Ｓを勝ってここへ。中団からの差し切り。前述の通り前崩れのレースを制したものの、やはりそのせいかの低評価。血統的にはパワーを武器にするバテない中長距離型という感じ。
　ただ、既にダート向きでないことは実証済み。今回はコース的にも買う要素が薄く、どれだけ先行出来るかがポイント。

　１３番人気　ホクトグレイン　父アグネスデジタル　母父サッカーボーイ
　前走５００万級から１０００万級習志野特別を連勝しての参戦。その勝ち時計は開幕週の紫苑Ｓより速い。ただ、斤量や展開に恵まれたところも多少あり紫苑Ｓ組と同程度の評価で良さそう。
　豊富な距離経験が武器。単勝とか人気サイドとのワイドの組み合わせぐらいまででしょう。
　・・・・予想には関係ないですが繁殖としてかなり成功出来そうな血統です。

　１２番人気　ラインドリーム　父スペシャルウィーク　母父カーネギー
　紫苑Ｓ２着から。ここまで５戦２勝２着２回と成績は魅力。紫苑Ｓの評価からするとこんなもの。ただ、もう少しスムーズだったならあるいは勝ったのかも・・・という前走。
　期待したくはなるものの押さえまで。

　１１番人気　デリキットピース　父ホワイトマズル　母父サンデーサイレンス
　人気はこんなところ。ただ、モルガナイトより評価が低いのはちょっと意外。
　血統は非常に魅力的なものの、脚質のこだわりを大外枠で捨てられるかどうか？嵌まれば２着はありえなくはない一頭。坂のあるコースでの実績があるものの平坦コースの方が向くはず。
　押さえておきたい気がする一頭。

　１０番人気　パールシャドウ　父クロフネ　母父ウッドマン
　札幌の１０００万級を勝って参戦。ちょっと良い評価を受けている気もするけどそれだけの魅力はある。デビュー２連勝を含めての３勝馬。冬の馬場が合わなかったのか距離がいけなかったのか？スピードの生かせる馬場なら３着争いの可能性を感じる一頭。ダートの方が向く気はしますが・・・。

　９番人気　ハシッテホシーノ　父アグネスタキオン　母父ハイエストオナー
　新潟の１０００級を突破して参戦。これはちょっと評価が高いですね。能力は感じますがこの距離ではちょっと決め手が不足している感があります。雨で馬場が悪化すると魅力が高まりますが、積極的に抑えたいとは思えません。
　ローテーションには好感が持てます。

　８番人気　ワイドサファイア　父アグネスタキオン　母父ノーザンテースト
　ローズＳ９着。出遅れている上に直線かなり内が詰まっているので不利は不利という展開。ただ、上位とはちょっと力量の差が出た感じ。距離延長に対応出来れば巻き返しは可能。ただイメージ程の切れ味の馬ではなさそう・・・。
　あくまで押さえまで。
　　
　７番人気　クーデグレイス　父ホワイトマズル　母父トニービン
　ローズＳ３着。初距離とは言えこれは評価が低過ぎでしょう。ただ一度は先着しているパールシャドウが現実１０番人気であることから言えばバランス的にはこんなものかもしれませんが。しかし・・・この馬を起点に考えればローズＳの上位そのものの評価が下がります。
　キャリアの間で戦った相手も強力で、相手が悪く出世が遅れたと見て積極的に押さえたい一頭です。

　６番人気　モルガナイト　父アグネスデジタル　母父サンデーサイレンス
　５００万～１０００万級を連勝中。良い素質は感じるし魅力は高い。魅力は高いが現状の比較ではローズＳ上位には及ばない。その意味では８番人気ぐらいの評価かな？
　押さえる価値はあり。

　５番人気　ジェルミナル　父アグネスタキオン　母父ダブルベッド
　ローズＳ１０着。これは単勝人気に関して言えば評価が高過ぎる。休み明けだったとは言え前走は完全に失速していて頂けない。やはり３着争いまで。しかしオークスほどの信頼度はない。あくまで押さえまで。速い流れの追走に問題があると見れば今回は見限っていいかも・・・？

　４番人気　ミクロコスモス　父ネオユニヴァース　母父マーケトリー
　ローズＳ４着。当初はこんなものと思いましたが、レースを振り返ると、出遅れているとは言え最後脚色鈍っていて距離不安を感じます。ちょっと期待値が高過ぎるのかもしれません。　やはり３着争いまでか？

　３番人気　ブロードストリート　父アグネスタキオン　母父コジーン
　ローズＳ１着。妥当な評価。しかし、この条件なら２番人気でもいいぐらいですね。ここまで見てくるとやはり３頭が抜けている、という結論に達しそうです。
　外す馬券は考えられないでしょう。

　２番人気　レッドディザイア　父マンハッタンカフェ　母父カーリアン
　妥当。ただ能力が高いことだけが確か。先に抜け出せるかどうかだが、まだ試していないことはビスタの後ろから行くことということが気掛かり・・・。
　どういうレースをするか。勿論外せない一頭！

　１番人気　ブエナビスタ　父スペシャルウィーク　母父カーリアン
　当然の一番人気。
　札幌記念では確かに外を回ったが斤量の割りに僅かにズブさを感じたのが気掛かり。ニジンスキーの重さが京都でマイナスになる可能性はあるものの、能力は３つほど抜けていて展開の不利があっても３着は外さない。

　こうしてみるとやはり上位人気が信頼出来る気がしてきました。予想は明日。既にこれが予想な気もしますが。
　天気や馬体も少し注目でしょうか？

　秋華賞の展望（後編）でした。