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「数学の文章題を体当たりで解く」 昔から数学・算数の問題にはどうでもいい設定というものが存在する。 数学はその名が示すとおり「数」を「学ぶ」学問である。 だから設定うんぬんなのではなく、 文章を読む→式を立てる→計算する この経路で解くことが目標なのである。 だから「数学」という分野において設定にいちゃもんをつけるのは筋違いな気がする。 しかし、この前にも問題になっていたが、 常識を逸した設定はやめてもらいたいものである。 「なぜ数学を勉強するのか」と聞かれれば、「計算できないと生活に困るだろ?」と答える人がいるが、 現実にありえない状況を作り出して計算させるのは、本末転倒な訳で、 小・中・高校生の数学嫌いを助長させる原因になっているのは否めない気がする。 だったら、もっと現実味あふれる問題にしたらどうなのか。 【例1】 1本80円の鉛筆と、1本120円のボールペンを合わせて15本買って、代金の合計を1400円にしたい。 鉛筆とボールペンをそれぞれ何本ずつ買えばよいか。(中1レベル) こんなに鉛筆とボールペンをいっぺんに買うことある? ものすごく限定されすぎた状況であって、現実味がないので、 《修正1》 バスケ部の先輩に2000円を渡され、 「これでバスケ部3年生25人分の『ガリガリ君』と『ピノ』を人数分買ってこい!ただしおつりは出ないようにな。」 と命令されました。「ガリガリ君」は63円、「ピノ」は102円として、 それぞれ何個ずつ買えばよいか。(ただし消費税は考えないこととする) この方がいいんじゃない?なんか明日にも命令されそうで、現実味たっぷり。 【例2】 赤玉が3個、白玉が2個はいっている袋の中から、同時に2個の玉を取り出すとき、 2個とも赤玉である確率を求めよ。(中2レベル) ちなみに赤玉・白玉って、どんなやつ?ビリヤードの玉ぐらいなの? そんな想像すらできないのがこの問題の現実味がないところ。 《修正2》 北朝鮮に占領された日本。日本人がガス室で処刑されていっている最中、 あなたと親友を含めた5人が次の処刑候補に選出された。 しかし、その日は将軍の誕生日だということで、恩赦としてそのうちの2人は助けられることになった。 このとき、あなたと友人が同時に助かる確率はどれだけか。 まあ、ありえない話じゃないね。でもこの方が緊迫感があって計算にも身が入るってもんさ。 ちなみに【例2】と《修正2》で雰囲気は似ているが答えが違うので注意。 【例3】 ある中学校の今年の生徒数は、昨年に比べて男子が7%減少し、女子が8%増加して、 全体では2人少なくなって348人である。今年の男子、女子の生徒数をそれぞれ求めよ。 (中2レベル) こういったら元も子もないのだろうけれど、 「名簿を見ろ!」と言いたいね。そんなのすぐ調べれば分かるじゃん。 さらにある中学校の生徒には興味はまったくないね。 《修正3》 中2の鈴木君は、月例テストの結果の不振を理由に今月のお小遣いを2割下げられた。 小5の妹は、兄とは逆に週テストの点が上がったので今月のお小遣いは2割増しになったという。 その結果、兄と妹のお小遣いの合計は先月より590円低くなり2710円になったという。 先月の兄と妹のそれぞれのお小遣いを求めよ。 また先月、兄は「今月のお小遣い、100円残して全部遊戯王カードにつぎ込んじゃった。テヘッ。」と言っていたが、 先月、兄は何枚の遊戯王カードを購入したのか。(遊戯王カードは5枚セットで150円とする。) よくありそうな状況か? 「テスト結果→お小遣いの増減」はありそうなんだけどな。 例を挙げればきりがないが、まあ「数学」はそんな設定に文句を言っていたら1問も解けませんよ。 テスト中は無心で望むように。 ところで、上記の問題全部解けますか? 一応、下に答えを書いておくので元気がある人は計算しておきましょう。 答えの前に、ちょっと一服。 みんなのアイドルも怒ると怖いのか? 【例1】 鉛筆10本、ボールペン5本 《修正1》 2000円ぴったりにするのはゼッタイに無理。 えてして「先輩はこんな無理な指令を出す」という現実も思い知らされることになる・・・ 一応自分で4円出して、ガリガリ君14個、ピノ11個を買っていくのが無難。 【例2】 3/10(10分の3) 《修正2》 1/10(10分の1) 【例3】 男子-186人、女子-162人 《修正3》 兄2500円、妹800円 遊戯王カード-90枚(うちレアカード0枚) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年06月15日 02時50分05秒
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