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「北海道デジタル図鑑」 北海道といえば、海の幸が豊富で、 日本人の舌を満足させることこの上ない土地である。 新鮮な海の幸を筆頭に、畑で取れる野菜もおいしそうであり、 グルメを極めたいなら、北海道に行くのが一番手っ取り早い方法である。 日本人に生まれたからには、1度でいいから北海道へ行き、 新鮮な北海道の産物を腹いっぱい食べたいという願望を持っているのが普通なのではないか。 しかし、私にはそんな願望は全くといっていいほどない。 なぜなら、私は「新鮮な海の幸」というものが苦手なのである。 母親が海鮮物が嫌いなため、あまり食卓に出てこなかったのが原因なのだとは思われるが、 私は子供のころから、「生臭いもの」が大の苦手である。 努力の結果、最近ではマグロなどの赤身ぐらいなら食べられるようになったが、 サバ・アジなどの「青魚系」、ウニ・イクラなどの「魚卵系」、 マス・サケなどの「川魚系」、カキ・ハマグリなどの「貝系」は、 火を通さないと一切口にすることができない。(「魚卵系」「貝系」は火を通してもダメっぽい) これは由々しき事態である。 考えてみれば、他の人がその味を堪能できる食材を食べられないことは、 食べられる人よりも、人生の楽しみという点において損をしている。 人間の3大欲である「睡眠欲」「食欲」「性欲」のうち、「食欲」の面で、 他の人よりもおくれをとっている気がしてならない。 冬の鍋物の代表格である「カニ」 私はカニは好きだ。あのぷりぷりとした足の肉を上手に剥ぎ取って、 ちゅるんと口の中にほおばり、カニの味を満喫するのは、 日本の冬の醍醐味といってもいいほどだ。 しかし、私には「カニ味噌」が食べられない。 あのグロテスクな色。そして生臭い味。 あんなものは私から見れば、人間の食べるものではない。 ただでくれるといっても、 反対に「1000円あげるからいりません」と断りたくなるほど、いりません。 でも。 でもね。 あのカニ味噌をうまそうに食べる人を見ていると、 ものすごくおいしそうに見える。 そして食べられない自分がものすごく惨めになる。 人生の楽しみが少なくなったようで、ものすごく損した気持ちになる。 これはたぶん事実である。 食べられないものがある時点で、それをおいしく食べる人との間には、 人生の楽しみの点においては多少の開きができる。 そして、「生臭いもの」を食べられないからといって、 「虫系」「爬虫類系」がおいしく食べられるといったような、 代替能力が備わっているわけでもない。 ということは、嫌いな食材があることは、 人生を貧しくさせるというマイナスの点しかもっていないといえる。 (たしかに生魚を食べなけりゃ、それが原因の食中毒になることはないという利点もあるが・・・) だから、みなさん。 食べ物の好き嫌いだけはやめましょうね。 私のように損な人生を送らざるを得なくなっちゃいますよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年07月15日 01時51分43秒
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