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カテゴリ:今日のひよりは…
別に歩いていった訳じゃない。お義姉さんの所は以前はバス便があったのだが、今は廃止になってしまってタクシーで行くのが一番安上がりになってしまっているので、行きも帰りもタクシーなのだが…。私は新宿生まれのくせに今も昔も雑踏が苦手である。あの中をかいくぐっていくだけで洗濯機に揉まれてくしゃくしゃ・クテクテになったシャツのような気分になる。 お義姉さんの所へつく前にその洗濯機の中でお義母さんへの誕生ケーキとお寿司を買って…この段階でもう膝が悲鳴を上げまくっていた。荷物は殆ど旦ちゃんが持ってくれたのに、出来損ないのロボットのようにしか歩けない。 ああ、それでもいつも具合悪いお義母さん達がめずらしく、ケーキとお寿司を喜んで食べてくれたので良かった。ここのところ、食欲も全然無いから「なんも買ってくるな」とのきついお達しではあったのだが良かった、良かった。田舎に帰る前に少しでも体力つけてってもらわないと心配だもの…。 それからたわいのない事を話していたのだが、だんだん話の速度が田舎バージョンになってきて、わたしの頭は三分の二くらいを理解するのがやっとになった。…こうなってくるとニンテンドーDSどころじゃない頭の体操である。旦ちゃんがそうなる時はブレーキかけて 「どう、どう、落ち着け、落ち着いて話せって」スピード調整できるのだけれど、お義姉さんの場合はそれもできない。こわいからじゃないっす。口を挟むスキがないのっす…。 向こうの言葉は音は丸いのだけれど、丸い岩が崖から転がり落ちてくるようなめまぐるしさ…と、東京耳の私には思える。これが怒りの物言いになるともう訳分からん。土佐もん同士なら立派な議論~喧嘩手前というところなのだろうが、こちらは何を言っているかまるっきり分からなくなる。『鬼流院花子の生涯』のきめぜりふ、「なめたらあかんぜよ」では土佐の映画館はクスクス笑いに包まれたそうな。私曰く、「あんたらのホンマもんの土佐弁で映画やった日にゃ、高知の人間しか見れんわな。これくらい聞きやすい土佐弁にしてもらわんと」。 でも私は土佐弁好き 田舎に行くと大抵伝染ってる。でもあの迫力だけは…でません。 帰りにはからっけつになった米を5kg、その他夕飯の買い物諸々をまた洗濯機の中で調達しながら、旦ちゃんと二人で死にかけになりながらウチに運び込んだ。ウチ…エレベーターなしの三階なんだよね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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