10/2、実家から帰って参りました。
10/1、認知症の症状がかなり進んでいる事、頭部CTをとって一年以上になる事から、
入院していた病院の診断書を持って、おばちゃんのかかりつけ医に。
CT画像では脳の萎縮が進行しているとかはそんなに無いそうです。
それより入院、退院という環境の変化で生じた混乱で、まだ適応が出来ずにいるとの事。
それと、体力が少し落ちているね~、歩くの遅くなったね~。
そう言われれば、退院して、一日、二日と段々落ち着きを取り戻してはいるような。
それでも3分おきに
「私今、81歳け?」
「今、このうちお金あるの?」
「ここ、借家じゃないよね?」
「今、あたし、○○ちゃんに (ととさんの事) 食わしてもらってるの?」
「ルーちちゃん、いつからいるの?」
「あたし、何にも分かんなくなっちゃった」
「あたし、パーなの?」
答をを聞こえるように何度も何度も繰り返す。
三軒以上先まで響くような大声じゃないと聞こえない。
質問は無限ループする。
ルーちは泣きたくなる。
おばちゃんは不安の海にゆらゆら揺られてどこが陸地かも分からない。
おばちゃんも切なくて悲しくて、情けなくて時々泣く。
認知症になってもそんなにひどく不安にならず、悲しくならないで済む方法はないのだろうか?
おばちゃんは昔から安心している事が出来ない人だった。
そういう性分に、そういう人生が輪をかけた。
今回ばかりはルーちは途方に暮れてしまいました。
安心させてもさせても波に絡め取られるように不安の海に帰って行ってしまうおばちゃん。
心の周りを不安で一杯に敷き詰めているおばちゃん。
一体どうやったら笑ってくれるの?
おばちゃん、私はどうすればいいの?
三分細切れのたそがれ。
私達はどうしようもない悲しさの中に立ちつくしていた…。