ゆり根というのを知っていますか？
百合の球根の中で食べられるものの事で、茶碗蒸しなどに入れます。

ルーちが子供だった頃、食用百合と言えば山百合か鹿の子百合。
そう植物図鑑に書いてあったので、
四十を過ぎた今日までそう信じて生きてきました。
そして、スーパーでゆり根２つで298円というのを
見つけて躍り上がって買ってきた訳です。

山百合にせよ鹿の子百合にせよ高いんですもの。
原種の百合は今、本当に高嶺の花です。
多分、盗掘もあるんでしょうけれど、百合が自然のままで生きていける環境が
激減しているのじゃないかとルーちは思っています…

とにかく喜び勇んで、山百合かな～、鹿の子かな～♪と
ゆり根の成長を楽しみにしていたところ、この間。
　蕾がいきなり下を向き、
　オレンジ色に。　( °　°)？

　咲きました。
　どう見ても山百合でも
　鹿の子でもない…

　ううん、お前を責めているんじゃ
　ないのよ。
　ルーちは鬼百合大好きだから。
　それに黒アブラムシに
　たかられて一度枯れても
　めげずに木子から芽を吹いて
　秋風の中で花を咲かせた
　その根性や天晴れ！
　
…しかしなんでゆり根の花が…？

ネットで調べてみたところ、現在ゆり根として売られているのは
鬼百合と小鬼百合だとの事。
はうううう…世間は甘くなかった。
ちなみに鬼百合と小鬼百合の違いはほとんどムカゴができるか否かくらいです。
この子はムカゴができるかしらどうかしら？
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