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カテゴリ:仕事の話
昨日の夜はうちの学校のスピーチナイトでした。卒業していく12年生のお披露目プラス今年一年間頑張った生徒たちの表彰があるほか、ゲストスピーカーなんかも来て格式ばった式典をするという恒例のスピーチナイト。 週の半ばの夜にあるという結構つらいスケジュールなのでスピーチナイトがある週は気が重いんですが、それはそれとして、やっぱり卒業していく12年生を見るのは感慨深いものがあります。 特に今年の12年生は私が初めて今の学校に赴任した年の7年生だった学年なので、なんだか昨日は彼らが成長した姿を見て本当にじーんとしました。六年前ブカブカの制服着てた子供たちが、一人前の大人みたいな顔して卒業していくんだもの。セカンダリースクール(中学高校)の六年間の成長って本当に大きいですよね。人様の子供だけど、ある程度の成長をこの目で見届けられてよかったです。 さて、今年の12年生の中で日本語を最後まで続けたのは7人。この7人は先週会話の試験を終えたばかりで、今は来月の筆記試験に向けて勉強中です。今年はかなり頑張って練習した子が多くて試験の結果にも期待が持てそうです。 その中でも本当に頑張ったのはJという男子生徒で、もともとの頭のよさに加えてかなり努力もしたので、昨日は日本語を含めていろんな科目で成績優秀賞みたいなものを貰っていました。中でも日本語の上達ぶりは目を見張るほどで、教えた以上のことを吸収してくれてるような手ごたえがある子でした。平仮名の「あ」から教えたJがここまで日本語ができるようになったかと思うと教師冥利につきます。 もちろんJだけじゃなく、今年の日本語クラスの7人は全員私が一から教えたグループ。二年前には日本にも連れて行ったし本当に思い出深い学年でした。卒業していっちゃうのはちょっと寂しいなー。 そして翌日の今日、Jとその友達Kが私に渡したいものがあるといってスタッフルームまで会いに来てくれました。何かと思って包みを開けたら、すごく温かいメッセージが書いてあるカードと、クリニークのHappy。Happyは大好きな香りなのでものすごく嬉しかったし、それ以上に日本語で書かれたカードのメッセージが嬉しかったです。 「しんぼうづよく教えてていただき、本当に感謝しています。」 この仕事、結局こういう生徒からのお礼の言葉とかが私達教師を動かしてくれるんですよね。何年か前にもすごく手をかけて教えた学年の生徒が小さなカードにお礼のメッセージを添えてチョコレートをくれたんですが、もう何年も経つのに私はいまだにそのカードをお財布にいれて常に携帯しています。そして、すごく気が滅入ってる時なんかに取り出してそれを読み直して頑張ろうって気持ちにさせてもらってるんですが、ほんと、生徒達はそういうカードがどれだけ教師にパワーをくれるかあんまり知らないんだろうな。これを読んでる日本の中高生のみなさんがいたら、卒業式の時にはそうやって先生をほろりとさせましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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