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カテゴリ:日々のこと
私が今働いている学校はカトリック系の学校で、オーストラリア最初の福者(聖者の前の段階)であるメアリー・マキロップに深く関係した学校です。 注:メアリー・マキロップとは、学校を設立したり貧しい人のために尽くした、修道女です。近いうちに列聖(聖者と認められること)されるとか・・・。 で、今年はメアリー没後100年ということで、今日はメルボルンの聖パトリック大聖堂で大きな礼拝がありました。別に行かなくてもよかったんだけど、私は本格的な大聖堂でのカトリック礼拝を一度も見たことなかったので、これを機に行ってきました。 これまで観光客としてしか行ったことなかった聖パトリック大聖堂 メルボルンの大司教が取り仕切る大聖堂での礼拝はかなりの迫力でした。私は中学高校とプロテスタント系の学校に通っていて毎日聖書を読んで礼拝をする日々を過ごしていたので、わりといろんなキリスト教に関することや聖書に関することには詳しいほうだと思うんだけど、カトリックの礼拝は雰囲気が全然違うので圧倒されます。 学校で年に何度か司祭や場合によっては大司教を招いて礼拝をするんですが、なんていうか、カトリックは儀式を重んじている感じ。それこそお辞儀の回数や祈りの言葉を言う順番など、全てが決まっています。それを私はとても美しく感じていつも眺めているんですが、今日はいつもの学校の体育館ではなく大聖堂だったので本当に圧倒されました。パイプオルガンの音や合唱団の声も綺麗に響いてたし。 私自身はカトリック信者でもキリスト教信者でもないけれど、ああいう宗教的な場に行くと不思議なくらい感動します。ヨーロッパ旅行中もとにかく大聖堂や教会を巡るのが楽しみだったんだけど、そういう場所で見かける人々の信仰心に心を打たれるんです。いつかまたスペインやイタリアに行く機会があったら、トレドやセビーリャ、またはフィレンツェやヴァチカンの大聖堂での礼拝が見てみたいなぁ。 そういえば、ヴァチカンに行った時に印象的だったこと。 サン・ピエトロ大聖堂の地下に歴代教皇のお墓があるんですが、前教皇であるヨハネ・パウロ2世のお墓の前には世界中からやってきたであろう信者たちが跪いて祈っていました。一番前に若い女の子がいたんだけど、じっとお墓を見つめてる目から涙がポロポロ零れていました。その純粋な信仰と教皇への信頼に、傍観者である私も本当に感動しました。本当に美しい光景だったなぁ・・・。 そして、もう一つ印象的だった教皇のお墓はボニファティウス8世のもの。高校時代、全然真面目に勉強していなかった世界史の授業でしたが、唯一覚えているのが「アナーニ事件でフィリップ4世に捕らえられた教皇ボニファティウス8世が後に憤死」というものでした。憤死っていう言葉をその時に初めて聞いて、「怒りが極まって死ぬって!!」とかなりびっくりした覚えがあります。そして、ヴァチカンに行った時に何気なく歴代教皇のお墓を見てると、ボニファティウス8世のお墓が! うわ、知ってる名前だぁー。あの憤死した教皇がここに眠っているとは!と内心私はかなり興奮したのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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