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カテゴリ:仕事の話
先週木曜日はうちの学校の卒業パーティでした。卒業していく12年生たちは7年生の頃から教えている学年。6年前に入学してきた時は制服もブカブカな感じの子供だったのに、立派に大人びた顔してみんな卒業していきました。 毎年卒業する学年を見送るのは感慨深いのですが、特に去年と今年は6年間の成長を見ていた学年なのでしみじみしてしまいます。声変わりもしてないような子供だったのになぁ・・・。そこから反抗期を経て一緒に冗談言って笑えるような大人になって卒業していくんだもんなぁ・・・。 特に今年印象的だったのはLという男子生徒。7年生の時はぼんやりした小柄な少年でした。私は8年生の時に担任をしていたんだけど、しょっちゅう「シャツをちゃんと中に入れなさい!」とか「ちゃんと話を聞きなさい!」とか声をかけなきゃいけない子だったんです。日本語のクラスでも特に特別努力をするタイプでもなく、成績は下の上くらいだったんじゃないかなぁ・・・。どう考えても卒業まで日本語を続けるタイプの生徒じゃなかったんです。 で、彼らが10年生になった時、選択科目になった日本語を選んだ生徒のリストを見たときにLの名前があったんです。日本語続けるなんてすごく意外・・・。10年生のクラスでも特にパッとしてなくて、11,12年生の科目に日本語を選ぶって聞いたときは、やめたほうがいいって言おうかって私自身かなり迷ったんです。日本語って本当に難しい科目だから。 でも結局Lが選ぶままにさせたのは、あまりいい点が取れなくても外国語を勉強するのが好きなんだろうなってなんとなく思ったから。そして、Lが11年生だった去年、日本旅行にも連れて行きました。 そのあたりからかな、Lが変わったのは。すごく積極的に私に質問してくるようになったんです。授業中もすごく頑張ってる様子が見えてきて、徐々に成績も上がってきたんです。放課後やホリデー中の補習にも一番たくさん参加して、私のアドバイスを一つ一つていねいに聞いて頑張ってたんです。そして、そのたびに「ありがとう。」って言ってくれるんです。 なんていえばいいんだろう。Lが日本語でものすごくいい点を取るとは思えないけど、点数では見えない成長があるんだなぁっていうのをLを通して感じることができました。変な意味ではなく、「いい男になったなぁ。」って思うんです。その成長を見てたから、今の礼儀正しい努力家のLを見てると涙腺がゆるんじゃいそうです・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.11.29 22:04:23
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