64年
今日は8月6日で、64年目の広島原爆の日でした。今朝のホームルームでいつものようにお祈りをする前に、「今日はみんなで64年前に広島で起きたことを考えながらお祈りしようね。」って言ったら、みんな神妙な面持ちで祈ってました。その後、クラスでちょっと話をしました。64年前に広島で初めて核兵器が使われたこと。オーストラリアでも有名な佐々木禎子さんと千羽鶴の話。生徒からはいろんな質問や意見がありました。たとえば、私の家族はその時広島市内にいたのかとか、今は広島は安全なのかとか、悪いのはアメリカなのかとか・・・。私は自分が答えられる範囲で、精一杯これらの質問に答えるように心がけてます。特に、核兵器を使った国が悪いのかという質問はデリケートだと思うんですが、「戦争の時だから、誰が悪いとかじゃないんだよ。日本にされたことで悲しい思いをした国もたくさんあるだろうね。原爆によって戦争が終わったって言う人もいるんだよ。それも間違いじゃないかもしれない。でも、人類にとっては、そんなふうな結末を迎えた戦争があったってことが悲しいことだよね。だから、この先将来に、そんな状況にならないようにみんなが努力することが大事なんだよ。」という話をしました。私は過去の原爆使用の是非を問うより、将来の核使用への否定を若い世代に考えて欲しいな。たぶん、オーストラリアの中学生にとったら、過去に原爆が使われたってことなんて遠い遠い世界での出来事のように感じるんだろうな・・・。でも、少なくとも自分の教室の教壇に立ってる教師がその街から来て、具体的に被爆者の方たちから話を聞いたことがある。そう思うとものすごく身近に感じるみたいで、今日は本当にみんなシーンとなって話を聞いてました。私にできることは小さいことだけど、それでもやっぱり「ヒロシマ」から来た人間としてこの日は一人でも多くの人に核について考えて欲しいなと思います。