銀盤での再会
今日は久しぶりの完全オフ日。お天気も悪いので、家でゆっくりしました。夕方、過日のNHK杯フィギュアスケートの総集編が放映されていました。男子フィギュアの優勝者は高橋大輔君。彼のフリーの演技での曲は「オペラ座の怪人」。大会当日の模様を見逃していました。今日はたまたまテレビをつけたときの画面がこの放送だったので「ラッキー!」とばかりに、堪能させていただきました。流れる曲は、アンドリュー・ロイドウェイバーの弟ジュリアン・ロイドウェイバー(チェロ奏者)が参加している「PHANTASIA」これはジェフリー・アレクサンダーが編曲した組曲ミュージカルカルファンタジー。演奏時間は本当だったら34分もある大作で、ザ・ロンドン・オーケストラをサイモン・リーが指揮したアルバム。まさかこのバージョンを持ってきてスケーティングするとは思っていませんでした。曲として美味しい所だけをチョイスして上手く繋げ、よりドラマティックにしてありました。高橋大輔君,衣装もファントムの仮面をモチーフにしたかっこいいシルエットで登場。フィギュアスケートの場合、限られた時間での音楽構成と「競技」としてのプログラム構成は「勝負」を決する上で、大変に大きな要素となりますね。しかし・・・見事でした!音楽構成のセンスの良さといい、もちろん彼の技量といい、本当に素晴らしかった!見ていて、段々自分の体の中が熱くなってくるのを感じました。後半では完全に引き込まれましたね。高橋大輔君のスピード感あふれる、華麗なステップ、時として色っぽい表情など、「あの方」の魂がのり移っているとしか思えないほどそう、銀盤のどこかで、「あの方」は確かにいました。場内からの惜しみない拍手、スタンディングオベーション、満足げに微笑む仮面の横顔、「再会」させていただいたおもいです。若々しく表現力も豊かで、力強い滑りとジャンプ、高橋大輔君、この勢いのままにファイナルにいって欲しいですね。