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カテゴリ:赤ちゃん欲しいな…
自分でなんとなくはわかっていたけれど、年末からずっと安静にしていて、この日パパさんと一緒に病院に向かった。
卵膜がはがれてきているとのことであかちゃんはもうすでにいなかった…。 出血はあれからもずっと続いていたし、元日の大量出血したときにきっとだめだったんだろうと思う。 流産防止の注射をしても留まれなかったのだから、きっとあかちゃんも意思が強かったんだと思う。この時期の流産は染色体異常などで流産する率が高いとのこと。私が無理をしたからとかそういうのは関係ないといわれるのがせめてもの救いなのかもしれない。 けれど確実に私は赤ちゃんを亡くしてしまいました。 妊娠初期の流産は手術が必要ないことが多いとかいう情報もあったけれど、私は手術したほうがいいとのことで、その夜掻爬(そうは)手術となりました。 え?っていう感じで心の準備ができていなかったというかなんというか…。 全身麻酔で寝ている間に終わりますから大丈夫ですよ、と言われたけれど、全身麻酔も初めてだし、ちょっと不安。 パパさんが昨年ちび金手術してるけど(脂肪の塊撤去手術)、そのときのパパさん、全身麻酔がめっちゃくちゃ楽しそうだった。ご機嫌でへらへら笑ってた。 軽くお昼食べてあとは絶食してくださいといわれ、手術前はいたって元気ではあったので年末食べそびれた開運そばを食べて家に戻った。 18時過ぎに来てくださいとのことだったので、その時間になり病院へと向かう。 「とりあえず診察しますので…」といわれた診察室へと入るともうすでに麻酔の準備ができていて、聞いてみたらばそのまま手術開始ですと言われる…。 で、パパさんには何も告げることなく点滴により麻酔が入り、手術が始まりました。 よくテレビで見てたけど、8つ数えたときに私の意識は消えました。そう、ドラクエ4(DS版)でいう『リレミト』(呪文)を唱えたときのような画像がぴったりという具合でぐらっと世の中が回って眠りについた。 その後時間の感覚はまったくなく、突然目が覚めると知らない場所で布団のようなものの中に寝ている自分がいた。が、ここから後が最悪で、麻酔が効きすぎというのか体に合わないというのか、吐き気が襲ってくる。その上からだが自由ににならないから、鼻の中にまで入ってしまい気持ち悪いことはなはだしい。少しずつ体は動くようになってはきているものの何度も吐き気が襲ってくる。胃の中はからっぽではあったが胃液が出て苦しくてたまらない。そのうち看護師さんが来てくれてお世話をしてくれた。 「つわりもひどかったの?」と聞かれたけれど、つわりらしいつわりは感じたことがなかったから、ただたんに麻酔が合わない体質だったんだと思う。 通常2時間で退院らしいのだが、吐き気止めを注射してもらい、3時間以上寝かせてもらって病院も終了してからずいぶん長居をさせてもらっていた。 「もうちょっと休んでいたほうがいいかな。」と看護師さんがやさしく言ってくれたけれど、そこから先はすぐに良くなりそうもなかったので、「キリがなさそうだから、帰ります」とわけわかんないことを言って布団から起き、パパさんが病室の前まで迎えにきてくれた。 まぁ起きたとはいってもふらふら状態で、なんとかやっと起きてるけど場所があったら寝てしまうという状態。手術の前は、手術終わったら帰りに焼肉食べて帰ろう!なんて言ってパパさんに夕食も我慢してもらってたのにそれどころのさわぎではない…。 車の中でも普通に座っていられず、狭い車のなかで体をおりまげてパパさんのひざに頭をのせて寝転がっていた。出かける前にお菓子つまんでただけのパパさんはもちろん空腹最高潮で「俺だけその辺でなんか食べてきていい?」と聞かれるがもうすぐにでも家に帰って寝たい私はパパさんの切なる願いも却下して家に戻る。 …でそのままベッドに入り。ねた。 人生初の手術と全身麻酔がこんな形で訪れるとは思ってもいなかった。 パパさんは 「もとにもどっただけじゃないか。大丈夫だよ。」 と言ってくれた。 パパさんと私の初めての赤ちゃんはこうして世を去っていきました。 男の子だったのか女の子だったのかもわからない。 どんなお顔をしていたのかもわからない。 でもいつか私たちが天国に行ったとき、この子は私たちに走りよってきて抱きしめてくれるんじゃないかなと思う。 この子は妊娠はできないのかも、赤ちゃんはできないのかもと半ば諦めていた私たち夫婦に 「そんなことないんだよ、赤ちゃんできるんだよ。」 って教えに来てくれたんだと思うことにしました。 たった1週間しかママになれなかった。 看護師さんが元日に「ママができるのは安静にすることだけだからね。」と言ってくれたママという言葉がとても嬉しかった。 妊娠、そして出産ということがいかに神秘的なことかということを改めて知った。 これから先あかちゃんができるかできないかわからないけれど、今回は流産してしまったけれど、たった1週間でも私たちにあかちゃんができたということはとっても嬉しいことでした。 きっとまた会えるよね。 追伸)産婦人科の待合室で4時間近く待たされたパパさん。今となって思うと超ロングな時間だったね。ごめんね。お疲れ様でしたw でもドラクエがこんなときにも役にたってよかったよかった。(このころ、ドラクエ熱はパパさんに移っていてパパさんめっちゃがんばってました。ハイ。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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