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恐れ多くも愚民が申し上げます

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Jan 11, 2008
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昨日、アニメ「CLANNAD」の13話を見て涙した。

「皆の読まない本を読んで、皆の考えないことを考えた。」
「一昨日は、うさぎを見たの。昨日は鹿、…今日は、あなた。」

ことみは、少し、普通じゃない女の子だ。
だけど、親は、可愛がってくれる。
名前の由来は、この世はハープ(琴)に満ちているからだってお父さんが言った。
クラスに、友達は居ない。
たまたま庭に入ってきただけの子を「友達」と思った。

「平仮名、三文字で、ことみ。呼ぶときは、ことみちゃん。」

誕生日会、父母は留守らしい。学会があるからだ。
居てくれるって言ったのに。
「料理は作ったから、朋也君と一緒に、食べなさい」
お母さんはそう言った。
でも、「友達」(朋也君)は、誕生日会には、来てくれなかった。

お父さんとお母さんは、学会へ行く途中の飛行機事故で死んでしまった。
認めたくないのに、事故の後すぐにお父さんの論文を取りに来た人がいた。
論文は、世界的な価値のあるものだったからだ。
その人を「悪者」だと思って、お父さんの論文を渡したくないと思った。
論文に火をつけて、燃やしてしまった。
罪滅ぼしの為に事故の記事を集め、親の名前が載った本を切り抜いた。
後を継ぐためにいっぱい勉強した。
でも、論文を燃やしてしまったことからは逃れられなかった。

「友達」は、ことみのことを忘れていた。
ことみはそれに気付かないで、高校で再会した「友達」が、初めて会った子のように付き合ってくれ、友達を紹介してくれるのは、気遣いだと思っていた。

このような話だったわけだが(細部が違うかもしれないが)、ことみの切なさ、論文を燃やしてしまう気持ち、「友達」に対する感覚、親の期待など、とても自分を投影してしまい、それで思わず涙が出たのである。
ことみの学校生活(下手でもバイオリンを演奏するのが好きでどこ構わず弾いてしまう、感情を表すのが下手、言語表現がたどたどしく独特、反応を『ぼけ』と解釈されるなど)も、見ていて自分と似ていると思っていたが、まさか涙させられるとは思わなかった。

「あたし達、本当にあの子の友達だったのかな」





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最終更新日  Jan 12, 2008 01:17:24 AM
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