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毎日が戦争、愛も人を殺し、情念渦巻く悲愴の大地…
人間至るところに青山あり。死神に一度気に入られたら、もう逃げられはしない。 「みけは、優しすぎたのだよ」 遠い目をして、節穴さんとあだ名される青年将校は言った。 視線の先を追うと、小さな土山があった。最近作られたばかりなのか、土がまだ固まっていない。 あの下にみけが埋められているのだろうか…。答えは、穏やかに微笑を浮かべている節穴さん以外の知るところではない。 「みけを憎んでいたのか、と聞きたそうだな。憎んでいたわけがない。決して嫌いではないよ、むしろ好きだ。共に過ごして、とても愉しめた。みけが何よりも良かったのは、私の全てを受け止めて、誠実に反応を示してくれたことだ」 ふふっ、と声を立てて笑った。風に木々がざわめく。 「…君のことも好きだ。勿論な」 節穴さんが今、ポケットから取り出したものは何だろう。一瞬、鉄色に光ったそれは。 「もっと、分かり合いたいと思うだろう…?それが、信頼だ」 さくっ。 胸がじわりと熱くなり、肉が割かれた。 +後書き('08.09.19.) もう何遍、自分はネットの中で死んでいるんだろうかw 若いときは、目を引くためにそれはもう自殺宣言でも何でもしましたよ。 でも誰も構ってくれなかったので、自ら恥じてやめました。 親愛の名の下に刃を向ける人がいるようですね。 それこそSMの真髄なのでしょうけど、私はMではないのでお断り致します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Sep 19, 2008 03:17:23 PM
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