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2019.11.18
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カテゴリ:表沙汰
酒、タバコ、それは思考を麻痺させる。それと似ていることと言えるのは、人は何かに夢中になっている時、時間を忘れ、部分的には楽しさを感じることだ。
 幸福が時計の針を早めるように、人間にとって不幸な時というのは、時間がとても遅くなる。それすなわち、「思考の時間の流れ」と「現実の時間の流れ」が別々に存在しているのである。
 あっという間にすぎる時計を見て、時間のもったいなさも感じるが、しかしそれこそが人間の幸福である。思考が麻痺する状態で人はクセになる幸福を得るというのなら、人は、多くを考えなければならないとき、不幸である。しかし、何かに没頭しているという意味で考えるときは、幸福である。

 何か作品を生涯で創り上げたい、と言う人もいる。それはわかる。己の魂の底まで、何か形にして吐き出せたなら、それは幸せだろう。全力で打ち込むこと。そこには幸福もある。善人にも悪人にも誰にも邪魔されたくないし、口出しもされたくない。誰かにあわせていたら、私の魂の底まで表現することができないから。全力でできないことは、それにふさわしくない。誰かに邪魔されるようなことも、それにふさわしくはない。

 人が何かをするとき、「私は生き長らえたい」それが根底にある。しかし、それに縛られるのも癪だ。ただ食っていく生活に満足できないのも人間のサガで、そういう生活に満足できないというのは「私は生き長らえたい」という本能に反してさえいる。しかし、人は「私は生き長らえたい」よりも「ワクワクすること」へと向かってしまうのである。





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最終更新日  2019.11.19 13:04:16
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