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2019.11.29
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カテゴリ:表沙汰
ストア派とかエピクロス派とか話していると思ったことである。ストア派っぽいこと=ストイック=禁欲主義的、で、エピクロス派っぽいこと=エピキュリアン=快楽主義者という意味がある。
 英語という、古代ローマやギリシャ文化圏からしたら未開の野蛮人の住む田舎の言葉においては、そのような意味を持っている。日本語でもストイックな人=禁欲的に努力する人、の意味だがしかし、そもそも「快楽主義者」であるはずのエピクロス自体、その思想は禁欲主義者みたいなものだな。エピクロスはストイックな人なのである。日本でいう、わびさびの美、みたいなところがあるから。

 だいたいこういう対立事項は、後世の人や近現代の哲学者がカテゴライズしたい病にかられてわかりやすいヴィランとヒーローみたいな二項対立を作ろうとしたがってしまい、そのような矛盾した言葉ができあがるものである。だいたいそういう二項対立は、実際そこまで対立していなかったりすることも多い。

 だからこそ、おそらくエピクロスを読めば読むほどストイックだなと思うことはあるかもしれない。学問の世界でもよく、冒涜的な人というのは大体とても真摯で純粋な人だったりするように。
 エピクロスの文中に「快楽」という言葉があるならそれもまた、ギリシャ語の語源を辿ればまた今の意味と全然違う意味を含んだものになるのだろう。ただ、そのために本を買ったり借りたり、調べたりする気力がなくなってきた。


 


 ストイシズムという言葉は、椎名林檎のアルバム曲のせいで昔から知っているというのか。その曲自体は、そんなに好きってわけでもないけど、最も好きな「罪と罰」と「月に負け犬」の間にはさまっていたせいで、なぜかよく再生されたというか。罪と罰のプロモは、カラオケで散々見た。





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最終更新日  2019.11.30 12:03:09
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