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LOGOS OF LUPRIA

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santa7188@ Re:第15回YOSAKOIソーラン祭り 開幕へ(06/06) こんばんはーYOSAKOIソーラン祭り始っての…

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2005/12/01
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カテゴリ:舞台&YOSAKOI
『そこは出来て間もない地球。音と光が散乱している。生命も思いのままにそこにある。しかしヒトはまだいない。地球の温度が上がっていき、生命がいなくなる。地球の温度が下がっていき、雪に覆われる。すべての活動が止まり、ただ雪原の白がそこにある。気の遠くなるような長い時間が流れる。やがて、雪の中からヒトが現れる。ある場所が明るくなる。聞いたことのない音楽が流れる。明るさにヒトがゆっくりと集まってくる。ヒトたちは明るさの中心から玉を掘り出す。その玉に大いなる光が集まり、ヒトたちは幸福感に包まれる。しかし、ヒトが玉を奪い合うと、光は消えてしまう。ヒトは反省し、玉を埋め、祈りを捧げる。場所に明るさが戻る。ヒトたちは玉を見守ることにする。誰かがこのヒトたちを「キクト」と呼び、玉に集まった光を「エア」と呼ぶのは、ずっと後のことである。』

 2月に上演される先進的創造活動プロジェクトの舞台「エア」のプロローグ部分である。実際の舞台の物語はずっと後の世界で、昭和40年代くらいのとある雪国でのお話しである。
 私は脚本の中に出てこない裏のストーリーを主人公ウレイの“父”の立場から書き上げてみた。もちろんこれは私の勝手な創作であり、このような設定になるかどうかはわからない。しかし、もし私が“父”役をやるとするならば、このような想いを込めて演じることになるだろう。


キクト伝説

『その者達は神代の古代より御光を守り、御光に仕える特別な部族だった。ウサイとウレイの父はこの部族の長の直系子孫から続く末裔として生まれ、生まれた時から「御光と人々とを繋ぐ社となる」と預言されていた。しかし、その部族そのものはすっかりかつての栄華を失い、その文化も衰退して一般社会の中に紛れて暮らしており、御光や教えについても僅かな伝承があるだけで、彼等がその一族の血脈として社会の表面に出てくることはほとんどなかった。伝説に残る御光はもう長い間出現することはなく、彼等の宗教的な行為も御光が出現しなくなってから迫害を受けるようになり、地下に潜って伝承されている程度だった。
 彼の妻となった者も、同じ長の血筋の家から選ばれ、この夫婦は世が世なら王と王妃とも言える一族の象徴であった。彼女には巫女としての優れた資質があった。だから子ども達に呪文を授け、先祖からの教えを伝えていた。しかし、長は与えられた大きな使命とは裏腹に幼い頃からごく普通の子であり、さしたるカリスマ性もなく、預言を完全に信じてもいなかった。長と言っても今の時代に大きな実権はなく、ただその血筋にあることを教えられただけで、ごく普通の暮らしをしていて自分がそのようなさだめにあることを信じ難かった。
 子ども達も物心ついたある時、彼は伝説の御光が復活したとの噂を聞くようになり、やがてかつて聞かされた使命を思い出し、それが真実なのかどうかを確かめる為に同じ部族の者達と旅に出ることにした。そして旅の中でついにその御光の場所にたどり着く。地面が光っており、そこを掘り出すと玉が出現した。その時その玉を手にした長はその光の意識そのものと合一する。そしてその玉が歩んだ過去の歴史と光の意志を一瞬にして感じ取った。
 だがその遭遇以後も彼自身に大きな力が与えられたわけではなく、同じ部族の中で霊能力に於いて大きな力を発揮し、弁も立つ同族のザムザが旅の中で次第に影響力を高めていく。ザムザは人々の心を読み、予言を行い、演説をふるって多くの仲間達に支持された。やがて自分は全ての点で長よりも上であり、自分が全ての力を伝承すべきであると思うようになっていった。だが、唯一つ大きく違ったのは、ザムザは御光を見ることは出来ても御光の核心に直接接触する力はなく、もちろん光の意志に触れることもできなかった。長は部族の中でただ1人、御光の“意識”に直接触れることができたのであり、御光の本当の意味・正体を知っているのは長だけだった。
 野心を抱いたザムザは謀反を起こす。御光と通信する為の手段であり、聖なる力を閉じこめた玉を奪い、伝承の中にある御光の大いなる力の一部である、“想いを現実化させる力”を持って全ての頂点に立とうとした。
 長はザムザ達に襲われ、危うく命を落としかけたが、ボロボロになりながらも何ヶ月振りかで自宅に逃げ帰った。しかし、追ってきたザムザ達は彼の家に迫る。家族に危機が迫った時、妻は意を決して伝説の破邪の呪文「アリア」に力を与えた。
 中略
 長はずっとひとつのことを考えていた。かつて一族の老予言者から聞かされた「悲しみの極みと悟りが出会う時、“最後の言葉”を使え、その時人々は真澄の鏡を超えて御光に直接触れるようになる」という言葉を。そして「その言葉を使う時は、お前自身が御光に帰還する時だ」とも言われていた。』

 本当はこれでまだ半分以下でこれから先がドラマチックな展開になっていくのだが、これ以上は物語の核心の謎に関わってくるので公開出来ない。後は2月の舞台を実際に見て頂きたい。



 さて、11月10日の日記にも書いたが、諸事情によりここを移転することにした。今度はひっそりとやって行くつもりである。御来訪下さった皆様、ありがとうございました。

さようなら!





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Last updated  2005/12/01 01:16:48 AM
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